tetujin's blog

映画の「ネタバレの場合があります。健康のため、読み過ぎにご注意ください。」

モンゴル伝統料理

2019-02-16 12:43:15 | 人々

今はどうか知らないが、遊牧民は移動中にゲルがあれば(知ってる人でも知らない人でも)立ち寄るのが習わしだったそうだ。馬などの家畜を外で放し飼いにしていることから、怪しい者じゃないとアッピールする意味もあるのかもしれない。

「いつでもうちの扉を開けて、待っているから」。
かつて草原では、自分が留守にするとき、ゲルに立ち寄る誰かのために食卓にお茶や食べ物が置かれた、という。もちろん扉にカギなどなかった。

そのため遊牧民は、自分の食器を持参で移動してたようだ。水の便が不便なので、食べた食器を洗いづらいケースもある。・・・布で拭いておしまい。
こんな古い遊牧民の習慣をなんかの本で読んで、ぼくは今回のゲルのホームステイにアウトドア食器を持参しようかと本気で迷っていた。

行ってみたら、ゲルは清潔だった。おばあちゃんは、ひとつの鍋で次から次へとおいしい伝統料理を作ってくれた。まさにモンゴルマジック。もちろん、食べ物を入れる器も、その都度きれいに洗ってた。モンゴルでは、羊肉と小麦粉、牛乳をおもな食材とし、羊肉を煮たチャナサン・マフ、野菜入りの麺ゴリルタイ・シュル、ひき肉を生地で包んで蒸した小籠包のようなボーズといった伝統料理をつくる。香辛料をほとんど使わない。

羊肉は脂身が多くなかなか噛み切れず苦手だったな。なのでもっぱら通訳のプージェーが担当。素朴な味のゴリルタイ・シュルは安心して食べられた。