2500mを超えての高所は、体のあちこちに不調をきたすのは織り込み済み。キルギスのアラクル峠(3550m)越えのトレッキングには、前もっていろんな作戦を立てて臨んだ。
効果が一番大きかったのは、ダイアモックス。ご存じ、高山病の予防薬。トレッキング前日のカラコル(1,700m)から服用開始。朝晩、処方箋通り1/2錠づつ飲んだ。
ぼくのかつての最高到達は、エベレスト街道のナムチェ(3,440m)、富士山山頂(3,776m?)、ボリビア・ラパス(4,061m)、ペルー・クスコ(3,360m)。
もう何十年も前の学生時代には、クライン・マッターホルン展望台(3,883m)も経験しているが、当時は若く、血液がサラサラだったころだから、そこで酒をのんで酔っ払ってたのは参考にはなるまい。
服用したダイアモックスの効果があって、さほどひどいトラブルには陥らなかったものの、酸素が内臓に行きわたらず食欲は皆無。キャンプで若い女性シェフが腕によりをかけて作ってくれてたメイン料理(ラグ麺)には、ついに到達できなかった。前菜のスープ以外のものは胃が受け付けそうもなかったのだ。
高山病は高度を下げれば回復する。アラクル峠を超え、イシククル湖(1,607m)まで降りてきたら、食欲全開。せっかくのキャンプ料理、毎日残してごめんよ。でも、スープは最高においしかったです。
(ムスリムの娘は、恥ずかしがってなかなかファインダーに捕らえられない)
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