その伝説的な出来事は1852年の暑い午後に起きた。デラ・ドゥーンにあるインド大三角測量局の局長サー・アンドルー・ウォーのオフィースに、いきなりヘネシーというコンピュータ(計算手)が飛び込んできて言った。「局長!世界で一番高い山を発見しました」。
彼が発見した山は、禁断の王国ネパールの地にそびえるヒマラヤ山脈中に屹立しており、当時は単にローマ数字の番号でXV峰と呼ばれていた。
その山は8840メートルというとてつもない高さ。それまで世界最高峰の称号は、その時々でさまざまな山を転々としていた。17、8世紀には、南アメリカのアンデス山脈にあるチンボラソ火山(6310m)。1809年にはヒマラヤ山脈にあるダウラギリ。そして、エヴェレストの隣にそびえるカンチェンジュンガ(8586m)に。
世界最高峰の山の名前は、インド大三角測量局の前局長ジョージ・エベレスト卿に敬意を表して付けられたものだった。
エヴェレストよりも高いとされた山は歴史的に存在する。中国とパキスタンの国境にまたがって鎮座するK2。1986年のワシントン大学の天文学者の計算では、それまで海抜8611mとされていたK2は実は8859mかもしれないという推定に達したのだった。
結局は、そのころいろいろあった間違いで終わる。
山の測量は非常に難しい作業で、ミスをおかす余地はどこにでもある。測量士は大気差や鉛直線偏差など、予測不可能な現象をいくらか考慮しなければならないうえに、さまざまな場所で行われた無数の三角測量の結果をつなぎ合わせた三角測量網によってインド大陸全体を取り囲み、最終的な測量基点の高度を設定する必要がある。どこかに間違いがあれば、計算結果はそこで誤った数字となる。
K2がエヴェレストより美しい山であり、登るのもずっと難しいことも心情的に味方したのだろう。
1987年10月6日。K2の肩を持って数字を多めに言いたいという強い誘惑に打ち勝って、K2の初登頂をなしたイタリアのデジオ隊はドップラー技術を使った測量結果を発表した。エヴェレストは8872m、K2は8616m。
さて、いつもひとりメシのぼくにとって、カップルが押し掛ける横浜ロイヤルパークホテル70階のレストラン(シリウス)は敷居が高く、世界一到達不可能な場所だったりする。あそこは標高何メートルなんだろう。。
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