中はふんわりの昔ながらの素朴なドーナツ。一番先に思いつくのは穴の開いたドーナッツだ。穴があいていなければドーナツではない。ような気がする。
すなわち、「そこにない」ことによって、「ドーナッツである」ことを表している。ドーナツ現象とは、都市化の進行下で都心の居住人口が減少し、郊外の居住人口が増加する現象のことだ。都心があってこそ、郊外がある。
たしかに、「ドーナツの穴を空白として捉えるか、あるいは存在として捉えるかはあくまで形而上的な問題であって、それでドーナツの味が少しなりとも変わるわけではない」by 村上春樹。
ドーナツの穴が人類の歴史に初めて登場したのは1847年、アメリカでの話。でも、穴がなくても甜ドーナッツもある。ドーナッツの上のシュガーをまき散らかさずには食べられない。なので、ドーナッツを紅茶やコーヒーに浸す。ダンキンドーナッツってやつだ。
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