橿原市高殿町、飛鳥京の西北部、奈良県橿原市と明日香村にかかる地域にあった飛鳥時代の都城【藤原京】。日本史上で最初の条坊制を布いた本格的な唐風都城でもあり、16年後に平城京に遷都されるまで、日本の首都とされた地です。
藤原宮 大極殿院閤門跡:列柱
列柱の後背に見える「耳成山」
持統天皇が飛鳥から藤原の地に都を遷したのは694年。新たな都の造営は、天武天皇の願いであった中央集権国家の確立には欠かせない一大事業でした。その大きさは、東西方向約5.3km、南北方向4.8kmと、平城京、平安京をしのぐ古代最大の都であったと言われています。
今は大極殿基壇跡を残すのみとなりましたが、現在でも藤原宮及び藤原京の発掘調査が続けられています。
歴史的風土特別保存地区に指定された広大な宮跡。10月上旬~10月下旬には、約30,000平方メートルに7種類のコスモス300万本が一面に咲き誇り、古の都もかすむ程の鮮やかな花に埋もれます。
耳成山を背景に
朝堂院東門 列柱と天香具山を背景に
訪問日:2007年10月20日