佐倉市鏑木町に鎮座される「麻賀多(まかた)神社」。御祭神は『稚産霊命(わくむすびのみこと)』。五穀の神、養蚕の神とされ、伊勢・外宮の主祭神である『豊受媛神』の母神様とされます。
境内随所で、神社のイメージアップに余念が無い可愛い女の子は『麻賀多のむすびちゃん』。 『稚産霊命』は結びの姫神様でもあるとのこと、特に縁結びの御神徳がいただけるそうです。
創建等は不詳。御鎮座は佐倉地方開闢の頃と云われていますが、定かではありません。現在の社殿は、藩主であった『堀田正睦』が、天保十四年(1843)に再建したものと云われています。
「麻賀多」の名を持つ神社は、印旛沼の東側から南にかけてにのみ存在し、最も代表的なのが、成田市に鎮座される「麻賀多神社」。「麻賀多十八社」の総本社とのことですが、今更それを知っても・・😱ねぇ・・こちらのお社は旧佐倉藩の総鎮守、古くより「まかたさま」として、人々に崇敬されてきました。
本殿の近くに聳える御神木は佐倉で一番古いと云われる樹齢800年以上の大銀杏。 境内には他にも御神木とされる杉の大樹や、樹齢150年のスダジイの大木などがあるそうです。
御神木の銀杏は「みむすび銀杏」と名づけられ、本殿の透かし塀から伸びる「願いひも」と結ばれています。 「願いひも」に結ばれた沢山の金銀の水引は「みむすび銀杏のえんむすび守」。 結ぶ縁は人だけとは限りません。それは例えば人、動物、植物、歴史・・全ての出会いの縁が素晴らしいものであるように願いが込められます。
本殿から拝殿前に戻ったところで、待望の宮彫刻の鑑賞タイム😄。唐破風屋根の懸魚に踊るのは、美しい羽を存分に見せ付けて、今まさに飛翔しようとする鳳凰。
その姿をじっと見上げているのは向背の龍、鳳凰の次は吾も・・と思っているのでしょうか
何とも楽しい想像をしていたら、鳳凰と龍の間にもう一つ、別の生き物を発見。 どうやら「松に鷹」のようですが・・こうして並ぶと、鳳凰も龍も鷹の存在がとても気にかかって、見下ろし見上げているような。
ラストは木鼻の彫刻、木鼻といえば獅子か獏・像が多い場所ですが、ここでは見返りの龍。予想通りの素晴らしい社殿彫刻でした。
境内には、まだまだ紹介できていない摂社や石碑などがありますが、明日に続きます😄
参拝日:2019年3月18日
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