今日立冬、これまでの暖かいお天気は暦の上の冬到来でも当分続きそうだ
「こんなに暖かくては、今年のつるし柿はダメだ」、そんな声が私の周囲でたくさん聞こえる。我が家でもそろそろと食べ頃かなという感じになると、こばえが飛んできて、つるし柿の色が変わってしまって食べられなく状態が続いている。
そんな暖かさの中で、今日の立冬を迎えた。暦の上ではもう冬だ。今日の山陽新聞の夕刊には、今日も暖かい朝を迎えて、この暖かさは来月上旬まで続くだろうと報じている。暖かいのは嬉しいが、やはり冬は寒いのがいいのかなと思う。厳しく寒いのはいやだが、ほどほどが嬉しい。
そんな暖かい今日も、午前中は畑で汗を流した。我が畑で収穫できる水菜やホーレンソウ、そして春菊などを中心とした食事メニューが続いている。白菜やブロッコリー、そしてカリフラワーなどは大きな葉を広げているが、虫食いさんだ。こうした葉物野菜はどうにも苦手だ。
また、なすびはもう大きくならなくなり、霜が降りるまで大丈夫だと聞くが、そろそろ感謝の気持ちで抜き頃だろうか。頑張ってもらったオクラも同様だ。その一方で、えんどうを植えるために今日土作りをした。少し多めに収穫できるよう、広い畝を準備している。
とりあえず、このエンドウを植えたら、秋植えお野菜は終わりとする予定だ。畑作業は運動になるし、これまで食べなかったお野菜でも自分で育てたものは食べる気になる。まさに一石二鳥だ。ご縁をいただいて畑作業が出来ることを嬉しく思う。感謝。
一昨日のNHKスペシャル「どっこい生きる!」を見て、感動と失望が交錯した
一昨日の朝日新聞のテレビ番組欄の「試写室」は、NHKスペシャル「孤立集落 どっこい生きる!」(6日21時から放送)を取り上げている。その書き出しは、以下の通りだ。
「どこかの大臣が『知恵を出さないヤツは助けない』と言ってクビになるのを、この人たちはどんな思いで見つめていただろう。お上の手を借りず、3・11を生き延びた『忘れられた集落』の8ヵ月を追った。」。
宮城県南三陸町の外れにある馬場中山地区の方々は、東日本大震災で津波に襲われて、200人は孤立した。住宅は流され、わかめの養殖場も壊滅した。船も全て流された。
そんな中でも明日を信じて、全員が安全な高台で一緒に住めるようにと、そのための避難所建設用地を用意する。しかし行政は水道は引けないとし、分かれての入居を余儀なくされる別の場所へ避難住宅を建設。
それでも馬場中山地区のみなさんは落胆から復活して、みんなが一緒に暮らしていけるようにと、ネットで全国へ訴えて拠点となる寝場所や道路までも自力で建設する。さらには漁業・わかめ養殖の再開に向けて、船の調達を始めとして力を合わせて一つ一つ前進させていく。
泣きながら、そして笑いながら「暮らしを創る」作業を展開していく。まさに「どっこい生きる」姿が画面にあふれていた。人間は素晴らしい、そのことをまた実感した。
またネットの発信を受けて、寝場所を建設する木材や道路を建設する砂利を持参して、馬場中山地区の方々を応援した全国からの善意にも心が熱くなった。
その一方は、深く失望もした。私は行政の役割の大きさを信じて疑わないものだ。しかし、様々なプロジェクトを立ち上げて「驚きの孤立集落200人 不屈の復興物語」を展開する馬場中山地区の方々の前に、行政の姿は全く見えてこなかった。どうした政府・自治体という思いだ。まだショックを受けている。
生きていると日々切ないこともたくさんあるが、馬場中山地区の方々の力強く生きる様に励まされつつ、前を向いて歩いて行こうと思う。