松たか子と出会った「ロンバケ」以来、山口智子が16年ぶりに連ドラに出演
昨日の朝日新聞の「テレビ欄」の「試写室」は、山口智子の16年ぶりの連ドラ「ゴーイング・マイ・ホーム」について、次のように紹介していた。「物語は、たわいない会話を積み重ね、極めてゆったり進んでいく。これは、私たちのリアルな生活リズムに近い。是枝和弘監督の演出は、チャンネルを変えられまいとあくせくする昨今の番組作りとは根底から異なっている」。
さてその山口智子が16年前に出演した連ドラとは、1996年の木村拓哉と共演した「ロングバケーション」だ。この連ドラは、私にとってはとても思い出深いドラマだ。山口智子が扮したのは葉山南、そしてそのドラマで大学生・奥沢涼子役に扮したのが松たか子だ。このドラマで、私は始めて松たか子に出会い深く印象づけられ、そして惹かれた。
松たか子は、その前年の1995年にNHK-BSドラマ『藏』烈役(全6回放送)で出演しているが、その時は見逃していた。そして松たか子の舞台を初めて観たのは、1998年の銀座セゾン劇場でのオフィーリア役を演じた『ハムレット』だ。
次に観たのが、松たか子の初座長公演の1999年1月の新橋演舞場お正月公演『天涯の花』だ。珠子役で主演し、当然ながら観に行った。以来ずっと松たか子の舞台や映画を見続けている。コンサートにも行っている。それどころか、「天涯の花」の四国・剣山のキレンゲショウマも見に行った。その山頂の休憩所には、松たか子が訪れた際の写真が飾られていた。
昨日の山口智子の久々のドラマを見ながら、そんな松たか子の思い出に浸ったりもした。
河田修著『仕事は99%気配り』を読んで、「相手目線の気配り」を学んだ
河田修著『仕事は99%気配り』(朝日新聞出版刊)を読んだ。人間関係を築くことが苦手な私であり、少しだけでもきっかけを見つけたくて読んでみた。
この本のカバー裏には、次のように書いていた。「徹底した相手目線の『気配り』で、人間関係が上手く回り出す」 「相手をよく観察して、自分にできることは何かを考え、その人のために役に立つ『ちょっとした気配り』を積み重ねていく- 『見せかけ』ではなく 『本物』の気配りを習慣にする方法を、伝説の営業マンが教えます」。
この本を読んで、胸にぐさりと刺さったのが「組織力で勝負できるから、個人を磨くことが疎かになっている」という指摘だ。私も大きな組織に身を置いていたので、この指摘に頷かざるを得なかった。
この本では、「社員の家族に毎月手紙を書く女社長」等の著者が体験した様々な「気配り」の事例が具体的に書かれているので、とても理解しやすい。しかし、それらはすぐには実践できないが。それでも、「相手目線の気配り」の大切さを教えられたので、今後少しだけでも心がけて生きていきたいと考える。
ただ、著者の「私は新聞も本もあまり読みません。本は年間に3冊も読むかどうか。情報源はおもにテレビ」の文章には、いささか違和感がある。私は新聞は最低2紙は読むべきだと考えている。「時代と共に生きる」ことが大切だと考えている。また本を読むことについても、「学びと知識の涵養の部分と、みずからの感性へのみずやり」として、とても大切だと考えている。
『仕事は99%気配り』を読んだ後、苦手なコミュニケーション能力を高めることができるかもと思い、野呂博子・平田オリザ等著『ドラマチック日本語コミュニケーション 「演劇で学ぶ日本語」リソースブック』(ここ出版刊)を県立図書館で借りた。このところ、読書の秋を楽しむ私がいる。