21世紀中年

昭和オヤジのときめき、ひらめき、感激、嘆きを思いのままに書き連ねます

日韓併合の謝罪談話は正しいが・・・

2010-08-06 14:01:43 | 政治にモノ申す
 日韓併合100年の首相の謝罪談話に自民党などが反対している。谷垣総裁などは「村山談話でけりがついた問題を今さら蒸し返す必要はない」という。

 私としては、菅首相の政治力を支持するつもりは毛頭ないが、謝罪談話を反対する気はない。谷垣首相は戦後50年の村山談話でけりがついてると言うが、村山談話はアジアの国々とはうたっているが、国名は一切述べていない。当然、菅首相の謝罪は村山談話を踏襲しての談話ということになり、さらに韓国への謝罪ということになる。

 これに反対する方々は、先の戦争は侵略、植民地政策と認めず、あくまでも大東亜共栄圏の建設という理想とアジアの平和のためという大義名分を支持しているのだろう。実際、日韓併合について、韓国の中には、「日韓併合はけっして植民地政策ではない。韓国は日本の援助のおかげで、近代化の道を歩み始めた」と公言する方々もいるようだ。ただし、結果として韓国支配は台湾などと比較して緩かっただけであり、覇権思想に基づく植民地政策に変わりはない。その事実に対して、謝罪することは決して間違いではない。

 ただし戦後賠償となると話は別だ。戦争責任は永遠に消えはしないが、賠償責任は終わりがあるべきだ。だからといって、慰安婦問題をないがしろにしろといっているのではない。事実に対する責任と賠償はあってしかるべきだ。つまり、これまでの日本が行ってきた戦後賠償のあり方に問題があったのだ。

 これまで、日本政府はアジア諸国に対する戦後賠償を、経済援助とすりかえてきた。その結果、謝罪を曖昧にして、慰安婦問題など個々の案件に対する解決を怠ってきた。それによって、歴史という真実は思想の介在によりさまざまな形に歪められてきた。

 ここらで決着し、戦後をしっかりと歴史に刻み、未来に向かって手を握るべきだろう。

 
コメント
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