21世紀中年

昭和オヤジのときめき、ひらめき、感激、嘆きを思いのままに書き連ねます

菅勝利の立役者は偏向報道と御用聞き議員

2010-09-16 11:48:04 | 政治にモノ申す
 それにしてもマスコミの報道姿勢は目に余る。民主党代表選報道で、世論の衣を借り、露骨に小沢排除に徹したやり口には久々にペンの暴力を意識した。

 もとから日本のマスコミの公正、公平などは単なるお題目で、スタイルは客観だが実際は主観であり、公正という原則論は単なる責任逃れのフシがあったが、今回は目に余った。

 世論調査の数字を掲げ、小沢排除こそ国民の声と堂々と小沢叩きをし、菅の勝利報道でもポイントで大差がついたことをいいことに圧勝と評し、世論調査の数字を正当化してはばからない。

 世論の感覚にもっとも近いという党員サポーター票の差は6:4であり、決して大差ではなかった。選挙区の勝者がポイント総取りするため、大差となっただけである。つまり、実際は地方議員票とほぼ同じ差なのだ。

 だから、メディアの世論調査の8:2という数字はきわめて怪しく、そんな数字がどうしてできたのか。一部週刊誌が報じる、小沢排除ありきの露骨な偏向質問による作られた数字というのは説得力がある。

 残念なのは、そうしたマスコミの策略に、民主党の議員の多くが翻弄され、当初、議員票では小沢優位の流れが覆ってしまったことだ。

 1年生議員などは、菅留任なら総選挙はないが、小沢になれば即選挙とたきつけられ、落選怖さで自己保身に走ったのだろう。

 だいたい、国民に選ばれた議員が民意を履き違え、自分の判断ではなく世論の声を参考にするなどと臆面も無く言うこと自体が恥ずかしい。議員は御用聞きではない。何より御用聞きは、利益誘導への第一歩だ。新人議員は、お願いを聞くのではなくお願いするのが仕事といってもいい。ただし、それはカネをくれではなく政策を理解してくれという意味だ。
 
 もとから小沢と一線を画してきた連中は別として、明らかに小沢系といわれなが、この選挙で菅に寝返った一年生議員ははっきり言ってまったく信用できないということだ。一年生だけじゃなく、中立を通した旧民社系の連中も同じことが言える。

 今回、小沢が負けたことそれ自体は結果なので受け止めるしかないが、敗因を考えると、この先の政治が思いやられる。

コメント
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