21世紀中年

昭和オヤジのときめき、ひらめき、感激、嘆きを思いのままに書き連ねます

問われる選挙の意義

2011-04-05 09:48:28 | 政治にモノ申す
 震災被災地への気遣いから全国でイベントの自粛が相次いでいるが、さすがにこのままでは景気低迷につながると、応援の気持ちを込めた開催に踏み切る動きが出てきた。これでいいのだと思う。そんな中でどうにも腑に落ちないのが統一地方選挙だ。

 選挙は大事な行事である。だからこそ、付け焼刃の活動自粛を演じてまで、急ぐ必要があったのだろうか。本来なら地方分権、景気対策、地域の産業振興などが争点になるはずだが、この震災で災害対策や原発問題一色である。もちろん、大事なテーマには違いないが、果たして有権者はどう受け止めているのかが問題だ。

 被災地の浦安市が県議選実施を拒否しているが、被災地でなくても有権者の心理状態は「選挙などやっている場合かよ」なのである。大震災が起きた時点で、国は即延期を決断すべきだったのではないのかとつくづく思う。仮に半年延期したところで、困るのは候補者だけだろう。有権者も行政サービスも何も困らないはずだっただろうに。今さら言っても始まらないが、たぶん史上最低の投票率になるのは必至だと思う。
 選挙はいったい誰のために、何のためにやるのか、その意義を考えさせられる。
コメント
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