21世紀中年

昭和オヤジのときめき、ひらめき、感激、嘆きを思いのままに書き連ねます

ドラマの主役はタイトルホルダー

2023-12-18 20:31:55 | ヨレヨレ競馬ライフ

 今年も有馬ウィークがやってきた。案外、一番好きな一週間かもしれない。さすがに今は昔だが、クリスマス、忘年会、そして競馬、忙しい、忙しい、わくわく感てんこ盛りの一週間だったのだ。

 さて、今年の有馬だが、推しはタイトルホルダー。馬券予想もそうだが、数あるGⅠの中で有馬が最も感動的なドラマが生まれるレースと思っており、馬券二の次でどんなドラマが生まれるのかを考えるのが楽しいのだ。

 そんなわけで、今年の有馬ドラマの主役に最もふさわしい馬となるとタイトルホルダーではないか。

 3歳クラシック最後の一冠、菊花賞の勝利によって彼の覇道が幕を開けたわけだが、その時背中にいたのは横山武史だった。セントライト記念でそれまでのコンビだった田辺がアサマノイタズラを選んだことから、エフフォーリアが秋天に回ったために手が空いた武史にお鉢が回ってきたわけだ。1番人気に推されたものの大敗、皮肉にも勝ったのはアサマノイタズラだった。そして菊本番、前走の大敗で4番人気に甘んじたが、武史とのコンビで果敢に逃げ、そして勝った。しかし、所詮は代役であり、結局、有馬で背中を預かったのは弟の引き立て役だった兄の和生だった。その有馬で5着と健闘、翌年の日経賞では格の違いで勝った。

 春天では阪神大賞典を勝ったディープボンドに人気を譲ったが、見事に逃げ切り、最強長距離馬の座を不動のものにした。宝塚も勝ちGⅠ3勝目、そして夢舞台は海を越えた。その凱旋門賞でも和生とのコンビで臨んだ。しかし、日本では経験したことのない重たい馬場にあっけなく沈んだ。それからは夢どころか下り坂を転げる一方だった。帰国初戦の有馬は逃げ切りならず9着と惨敗、1年前である。

 そして今年、日経賞で勝ち、復活の足掛かりをつかんだかに思えたが、春天はまさかの競走中止、ケチがつくにもほどがある。これじゃ、大阪杯で復活、春天に臨んだトウカイテイオーと同じではないか。故障休養から復帰初戦となったオールカマーで果敢に逃げて、勝ち馬に負けたとはいえ2着に粘り、復活の兆しを見せたが、ジャパンカップは目の上のたん瘤パンサラッサが逃げたことで離れた2番手からの競馬で5着。これを健闘とみるべきか、終わったと見るべきか、評価が分かれる結果となった。

 そして、引退レースとなる、今年の有馬である。今回はパンサラッサがいないので単騎の逃げで勝負ができる。日経賞で2年連続逃げ切った舞台と同じである。持ってる馬は、自ら引退に花を添えるのが有馬記念と言うレースだ。オグリキャップ、トウカイテイオーが奇跡のドラマを演じた舞台である。

 さすがに奇跡とまではいかないが、ここで花道を飾ることが出来たなら、感動のドラマになることは間違いない。2年前からずっとコンビを組み続けた横山和生と感動のラストを派手に決めてほしい。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする