21世紀中年

昭和オヤジのときめき、ひらめき、感激、嘆きを思いのままに書き連ねます

愛すべき鈴木宗男

2010-09-08 23:20:33 | 政治にモノ申す
 鈴木宗男の実刑が確定した。北海道に特化した代議士としてがんばっていた今の彼を見る限り、少なくとも評価していた者はいつかはと思いながらも彼の過去を封印していたはずだ。私もそうだった。

 中川一郎の秘書として、秘書団の鉄の結束で親父を守り、親氏亡き後も秘書団を束ね、今度は自ら政界に打って出た。中川昭一と骨肉の争いを演じながらも、彼はしぶとく選挙に勝ち、代議士を続けた。

 選挙を勝ち続けるためには金が必要で、彼としては建設業界からの献金に頼るしか術はなく、常にギリギリの活動をしていたことは事実である。

 当然、その裏には常に公共事業の利権にまつわる黒いうわさが絶えず、選挙区の首長や業者は恫喝を恐れた。

 そんな時代を知るモノは、彼が一連の容疑で逮捕された時、当然だと彼を責めた。私もその一人だ。

 しかし、新党大地を立ち上げ、北海道をなんとか元気にしようとがんばる姿に誰もが共感し、過去を封印した。

 だが、いつかは封が切られる時が来るのはわかっていた。そして、その時がきた。

 だからといって、時計の針を戻し、再び彼を責める気にはなれない。彼は本当に道民のためにがんばっていた。最初は恫喝を恐れ、苦しい中で資金を提供し続けた業者も、最後は心から彼に期待した。

 今さら、罪を帳消しにしろというつもりはない。正直、ギリギリのことをやってきたのは誰も知るところだ。だから有罪と言われても反論はできない。それでも、応援したくんなるほど、鈴木宗男は北海道の政治家であり続けた。

 もし、彼の愛娘が父の意志を継ぎ、政界に打って出た時は、きっと誰もが応援するだろう。まして、彼が刑期を終え、5年たっても元気だったなら、もう一度政界に戻り、花道を飾るべきだ。

 政治は浪花節が似合う。しかし、最近の政治家は、義理を重んじなくなった。

 鳩山が小沢に世話になったから、恩を返すと語った時、マスコミも評論家も一斉に非難したが、義理を返すのが日本人の美徳だろう、義理を返して何が悪い!とどなりたくなった。

 話がそれたが、とにかく鈴木宗男という政治家はただものじゃなかったのは間違いない。彼は確かに道民に恨まれ、疎まれながら、結局は愛された。

  
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