2018/12月調査、日銀短観を見る
今朝、日本銀行から、12月現在の「全国企業短期経済観測調査:短観」が発表になりました。前回9月現在の「短観」の時、このブログでは「ピークは過ぎた感じがするが、アメリカの中間選挙の結果次第といった面もあるものの、企業は慎重ながら底堅い動き」といった見方をしました。
今回は、米中摩擦など不安定さの増す世界経済情勢ですが、企業は比較的強気に、底堅い動きを続けている様子が見られます。
注目すべきは、慎重な製造業に比し、非製造業の一部に「確り」の業況がみられることでしょうか。また中堅・中小企業で比較的業況が良い点も見られます。以下、主な点を拾ってみます。
<業況判断>
業況が「良い」から「悪い」を引いたDI(回答合計100%)を見ますと
製造業では;
大企業:前回19、今回も19で「良い」がかなり多い状態が変わらず
中堅企業:前回15、今回17で2ポイント改善
中小企業:前回14、今回14で変わらずです。
先行き(3か月)についての回答もあり、先行きの数字は多少下がっていますが、これは毎回の傾向です。
非製造業では:
大企業:前回22、今回24で改善
中堅企業:前回18、今回17
中小企業:前回10、今回11です。個人消費の改善の反映と見るところです。
<売上高>(2018年度の前年度比%)
製造業では:
大企業:3.4%、中堅企業:4.1%、中小企業:1.7%
非製造業では
大企業:3.2%、中堅企業:3.0%、中小企業:1.0% とすべて増加見込み
<経常利益>(2018年度の対前年度比)
製造業では:
大企業:0.1%、中堅企業:6.3%、中小企業:0.6%
非製造業では:
大企業:1.7%、中堅企業-0.2%、中小企業:-4.4%
と一部落ち込みもありますが、割合軽微で、しかも前回調査時の予測より改善という結果です。総体的に見て経常利益率の水準は良好の段階でしょう。
あわせて調査している設備投資、ソフトウェア投資も殆どで前年度比10%前後の増加で、マイナス(不足)なのは雇用判断だけです。金融環境は勿論問題ない状況です。
国際政治・経済環境の不安定はありますが、企業の現場では、好調、繁忙状態が続いている様子が見て取れます。
特に非製造業の業況が上がってきている様子には、今後も注目の必要がありそうです。
今朝、日本銀行から、12月現在の「全国企業短期経済観測調査:短観」が発表になりました。前回9月現在の「短観」の時、このブログでは「ピークは過ぎた感じがするが、アメリカの中間選挙の結果次第といった面もあるものの、企業は慎重ながら底堅い動き」といった見方をしました。
今回は、米中摩擦など不安定さの増す世界経済情勢ですが、企業は比較的強気に、底堅い動きを続けている様子が見られます。
注目すべきは、慎重な製造業に比し、非製造業の一部に「確り」の業況がみられることでしょうか。また中堅・中小企業で比較的業況が良い点も見られます。以下、主な点を拾ってみます。
<業況判断>
業況が「良い」から「悪い」を引いたDI(回答合計100%)を見ますと
製造業では;
大企業:前回19、今回も19で「良い」がかなり多い状態が変わらず
中堅企業:前回15、今回17で2ポイント改善
中小企業:前回14、今回14で変わらずです。
先行き(3か月)についての回答もあり、先行きの数字は多少下がっていますが、これは毎回の傾向です。
非製造業では:
大企業:前回22、今回24で改善
中堅企業:前回18、今回17
中小企業:前回10、今回11です。個人消費の改善の反映と見るところです。
<売上高>(2018年度の前年度比%)
製造業では:
大企業:3.4%、中堅企業:4.1%、中小企業:1.7%
非製造業では
大企業:3.2%、中堅企業:3.0%、中小企業:1.0% とすべて増加見込み
<経常利益>(2018年度の対前年度比)
製造業では:
大企業:0.1%、中堅企業:6.3%、中小企業:0.6%
非製造業では:
大企業:1.7%、中堅企業-0.2%、中小企業:-4.4%
と一部落ち込みもありますが、割合軽微で、しかも前回調査時の予測より改善という結果です。総体的に見て経常利益率の水準は良好の段階でしょう。
あわせて調査している設備投資、ソフトウェア投資も殆どで前年度比10%前後の増加で、マイナス(不足)なのは雇用判断だけです。金融環境は勿論問題ない状況です。
国際政治・経済環境の不安定はありますが、企業の現場では、好調、繁忙状態が続いている様子が見て取れます。
特に非製造業の業況が上がってきている様子には、今後も注目の必要がありそうです。