tnlabo’s blog   「付加価値」概念を基本に経済、経営、労働、環境等についての論評

人間が住む地球環境を、より豊かでより快適なものにするために付加価値をどう創りどう使うか。

2019年10月の平均消費性向は前年比1.9ポイントの低下

2018年12月20日 11時17分29秒 | 経済
2019年10月の平均消費性向は前年比1.9ポイントの低下
 今月は平均消費性向の報告が遅れて申し訳ありません。
 今月7日に、総務省から10月分の家計調査が発表になりました。この2ヶ月続いて、僅かですが勤労者所帯の平均消費性向は昨年同月に比べ 上がってきていました

 消費税増税は来年ですので、この2か月の上昇は微弱でも、何か傾向的変化の前兆かな、などと希望的観測をしていたところでしたが、今回発表の10月に至って、またかなりの平均消費性向の下落を見てしましました。

 予測(というより願望))は外れて、やはり家計の財布のひもは固く、勤労者家計の平均消費性向は前年比下落がどうも基調的な動きのようです。

 数字を見てみますと以下のようになっています。
昨年7月:64.2   今年7月:63.9月
  8月:75.2     8月:75.7
  9月:82.3     9月:82.8
 10月:75.6     10月:73.6
(注)10月分は差し引き2.0の低下ですが、正式に割り算すると表題の1.9のようです

7月までは、1月を除いてずっと今年の方が低くなっていましたが、8月、9月と今年の方が上回ってきましたので、その傾向が続くかどうかを見ていたところでした。

 今年は「家計調査」の家計簿の様式の改訂があり、統計調査としては、過渡期という面もあり、来年まで様子を見てい見ないと何か安心できない点もありますが、矢張り今の社会情勢、政権運営の状況では、国民の将来不安は拭えず、家計防衛、消費支出切りつめ傾向が止まらないのかと思ってしまいます。

 加えて、消費税増税と、政府肝いりの軽減税率の効果とがどう影響するかの判断も難しい時期に入ると思いますので、いろいろ判断の難しい面が加わります。それでもこのブログでは、経済正常化のカギを握る「平均消費性向」については、ずっと追いかけていこうと思っています。