tnlabo’s blog   「付加価値」概念を基本に経済、経営、労働、環境等についての論評

人間が住む地球環境を、より豊かでより快適なものにするために付加価値をどう創りどう使うか。

新型コロナの説明、解らないことばかり!

2020年03月26日 22時59分08秒 | 文化社会
新型コロナの説明、解らないことばかり!
 外へ出るな、集まるな、確かにこれは大事なことですから、人様にご迷惑をおかけしないように、出来るだけ静かにしていいようと思っています。
 それでオーバーシュートが起きなければ「よかったな」という所ですが、心配なのは、「いつまでそうしていればいいのか」といいう所が全く分からないことです。

 東京五輪も1年程度伸ばして「これで何とかなる」という感じになってきたようですが、それまでにほんとに「完全な形」でやれるようになると誰が予測できるのでしょうか。。

 クラスターを作らないことでオーバーシュートは防げるでしょうが、いつになったら、もうクラスターを作ってもいいよ、という事になるのか、それとも、ずっとならないのではないかという心配が残ります。

 専門家会議の作ったグラフでしょうか、赤と青の正規分布が書いてあって、赤は急速に蔓延して、急速に収束するという分布、青はゆっくり増えてピークは低いが長い間続くという分布です。説明では青い方が良いようなことになっているようですが、正規分布の積分値(分布の下の面積)はほぼ同じで、これでは、人的、経済的損失の量は同じように思えます。赤の方が早くひどくなり、ピークは高いですが、早く収束する。損失の量が同じなら早く終わった方が良いという見方もあるでしょう。

 多分赤のグラフを見れば、感染者が急増したまま持続する可能性が大きいという、恐ろしい状態になるだろうと考えてしまうが普通でしょう。早く感染者が多くならば、早く収束というグラフは、人心を惑わしかねないような気もします。

 さらに専門家会議の説明で、クラスターで感染が起きた場合、5人が感染すれば、そのうち一人だけが別の人に感染させる人になり、後の4人は人に感染させないといった説明になっています。(2割が感染させる人になるという説明もあるようです)
 それは単に経験的な数字なのでしょうか、なぜ5人のうち1人だけが次の感染の担い手になるという事になっているのか説明はありません。2人、3人になる可能性はないのでしょうか。

 いくら説明を聞いても、解らないことが多すぎて、しかもカタカナ語では印象が薄く、恐ろしさが深刻にならないといったきらいもあると思います。

 みんなが最も知りたいのは、いつまで我慢したらいいのかということでしょう。外出を控えている時は良かったが、外出していいといった途端、感染が急増といったことはないのでしょうか。1年程度後はもう普通になっているのでしょうか。

 疑心暗鬼を生じないためにも、解っていることと、解っていないことを誰にも解るように説明していただけると、本当の覚悟ができるのではないでしょうか。日本の頭脳を集めて、国民が、そうかそういう事なのか、これは容易ではない、矢張り長期戦の覚悟が必要だ、あるいは、どのくらい頑張れば目鼻がつくから、そこまで頑張れ、という事なのか、現状では、解らないのであれば、解らないから、その中で何とかみんなで頑張ろうという事なのか、それが解って本当の覚悟ができるのではないでしょうか。