東京大学運動会ヨット部

東大ヨット部の現役部員によるブログです。練習の様子、レース結果、部員の主張から日記まで。

紡いでいくもの @1月リレーブログ part. 14

2019年01月14日 20時55分14秒 | 2019 リレーブログ

2年470の斉藤太朗です。

今日は、筋トレのせいできつくなってしまったスーツを着て、成人式に行って参りました。20年間、沢山の方にお世話になりました。本当にありがとうございました。私という人間は今まで一緒に過ごしてきた方々でできています。これからもよろしくお願いします。

 

(掲載許可済。私は写真右です。)


昨日、一昨日は、天木と自主練してきました。コンスタントに強い風が吹いている中、早稲田のコール練形式のハンドリング練習に飛び込み参加し、小松コーチにもたくさんアドバイスを頂けて、有意義な土日でした。

スタートの加速から1stタックまでの走りだけは、早稲田のスキッパー+1年クルーペアか、クルー+クルーペアとなら並んで出て戦えて、たまにちょっと勝てることが分かりました。ただ、動作とか周りを見る力がヘボすぎて、結局2日間ともビリ以外の順位を取れませんでした。

でも、ヨットレースの7割とか8割はスタートというので、もう勝ったようなもんですよね笑。プラス思考でいこうと思います。

 

あのめちゃくちゃハードな練習についていってる早稲田のヨット未経験の一年生たちは、本当にすごいと思います。これからもがんばっていってほしいです。

小松さん、早稲田の皆さんありがとうございました。あと自主練誘ってくれた天木もね。

 

 

自分が上手くなることは大事だけど、大学ヨット部をやってるからには、マネジメントも学んでいきたいです。

この2年間、「自分が東大ヨット部を続けてる目的って何なのかな?」と、問い続けてきました。それはこれからも変わらない僕のテーマです。去年のインカレ最終日に掴みかけたその答えの一端は、「一年間かけてインカレで勝てるチームを作っていくこと」です。

極端な例ですが、どんな強豪校も、もしインカレ当日の朝にレースメンバー12人を集合させて、船6艇を与えて出艇させても、インカレに勝つことはできないでしょう。勝つには、それなりの準備と、レースメンバーに劣らないシーマンシップを持った部員たちと、彼らも含めたチームプレーが必要です。

 

僕は、チームとは、ただがむしゃらに練習したり、厳しい練習をすることでも、リーダーが人望を振りかざして牽引していくことでもなくて、小野さんも新体制挨拶「354日後に向けて」(11/16)に書かれていましたが、たくさんの人たちの相互作用を結んでいくことだと思ってます。

良いチームとは、人材がいいというより、そういう関係性を醸成する慣習とか仕組みのできている組織のことです。だから、ミーティングが非効率だとか、会計がうまくいかないとか、合宿所が過ごしづらいとかの諸問題も、その関係者が無能とか無責任だとかいうことでは片付けずに、そもそも誰でもこなせるようなシステムができあがってるのかということに目を向けていけば、インカレに向けた40人のチームプレーができてくるのではないでしょうか。

そういうのはすごく手間がかかって大変だけど、ミーティングの要領が悪くて疲れるからってまじめに参加しないのとか、整備せずに船に乗って新艇もレース艇もどんどん使い潰していくようでは、何を目指してがんばってるのか分からないから、真剣に向き合ったほうがいいと思う。そういう焼畑的時間消費や、焼畑的な船の消費でも、練習時間さえ稼げば全日本で通用すると思ってしまっているんだろうけど、それは間違ってる。

インカレで戦えるようなチームを紡いでいくことに、一年一年を費やしていけることは、かけがえのない経験です。これだから、もう大学ヨット部は辞められません。

 

ひとつ、おとなになった斉藤太朗

2 470チーム