緊急事態宣言が発出されて2週間が経ちましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
新3年470クルーの工藤光生です。今回はそんな自粛生活の中で感じたことを書いていこうと思います。
この時期、多くの大学生は試験やレポートに追われヒーヒーわめていることと思いますが、大根田からの紹介にもあったように、僕の所属する学部は今学期の試験が全て昨年の12月に行われました。
お気づきですか?本試験でパスすれば1月は自主練し放題なんです。
何それ最高やん、と思った僕は11月末から図書館に通いつめ本試に臨みました。(後日談:結果的に全て本試で通ってました。)
念願叶って年末年始は全ての自主練に参加し、自分の確かな成長を感じていたところで、緊急事態宣言の発出で課外活動は全面禁止に、、、
そのことを知った時は、、本当にショックで。ガラガラと自分の計画が瓦解していく音が聞こえるような気がしました。
突然、目の前の希望がなくなってしまって、成人の日に友人と会った後は、しばらく一歩も家から出ず、冬眠中のクマのように一日中布団にくるまっている生活が続きました。(編注:ご飯とお菓子はたらふく食べていたため、クマの冬眠よりリスの冬眠に近い。)
『人生の夏休み』と呼ばれる2Sセメスターも同じようにヨットに捧げるつもりだったにも関わらず活動自粛となっていたこともあって、
「なぜ自分が自由に時間を使えるときにコロナは流行するのだろう。」
「この先集中的に練習できるタイミングはあるのだろうか。」
「そもそもいくら計画してもどうせ上手くいかないんじゃ。」
なんてことばかり考えて。本当に自暴自棄になってました。
そんなとき、たまたま同期にランニングを勧める機会があり(参照:タワーレコード)、勧めた手前自分も馴染みのコースを走ってみると、4日間の冬眠生活の代償は凄まじく5kmで7回吐くという飲み会帰りの若手社員もびっくりの大記録を樹立しました。
心身の衰えを身をもって実感したことが生活リズムを改める契機となって、それからの1週間は、
5kmのランニングや懸垂に腕立て、腹筋といった運動を1時間余り、
疲れた身体をほぐすためのストレッチを朝夕20分ずつ、
そして昼間は図書館で気になった本を読み漁る、
というQOL maxの生活を日々送っております。
1週間前までは着々と腐敗が進行していた心身も、現在は良い感じに発酵しているような気がして気分がいいです。
この生活の中で、ポストコロナの時代に「生きていく力」みたいなのが少しだけわかった気がします。
考えてみれば、高校時代までの僕は、水泳と勉強という非常に計画通りに進むことに取り組んできました。どちらも、他者に左右されず自分の努力が能力の向上に直結します。もし上手くいかなくても、それは個人の努力不足でしかない、と思っていました。
しかし去年一年でコロナの前には計画がほとんど意味をなさないことを実感しました。努力の届く範疇を大きく超えた自然の力みたいなものに対する対処がわからずおろおろしてしまう。
でも、ヨットも似たところがあるような気がします。どれだけ練習がしたくても風が吹かなかったり、はたまた爆風で赤旗だったり。レース中のコース引きも然り。決して予定通りにはいきません。セーリング競技では、練習においてもレースにおいても変化を予測し、また変化に対応することが大切になってきます。
もしかしたヨットを続ける先には、自然とうまく向き合って生きていく術が隠されているのかもしれません。
そんな術をあと2年のヨット部生活の中で少しでも会得できたらいいなと思います。
工藤光生
次は、不真面目キャラだったはずが気づけばインターンを渡り歩く意識高い系大学生になっていた、同期の新3年青木維摩です。お楽しみに。