東京大学運動会ヨット部

東大ヨット部の現役部員によるブログです。練習の様子、レース結果、部員の主張から日記まで。

初心不可忘

2021年01月27日 22時23分00秒 | 2021リレーブログ
お世話になっております。本年度470リーダーを務めさせていただいている新4470スキッパーの古橋です。

去年の11月から最高学年として部活に打ち込んでいるわけですが、やはり時の流れというのは恐ろしいなと改めて感じます。ついこの前まで1年生だったのに、、、とうとう最後のリレーブログとなってしまいました。そう思うとなんだか感慨深いですね。

ブログの順番がわかった時は「それまでに何か書くことが浮かんでくるだろう」と思い、話のネタを見つけようと1月を過ごしてきたのですが、最後のリレーブログにふさわしいような内容を見つけられずに今日を迎えてしまいました。本当は何かかっちょいいことを端的にズバッと言いたかったのですが思いつかないので少し昔話でもしようかと思います。

ディンギーに乗った時の一番古い記憶は、僕が覚えている限りでは八景島で試乗会をしていただいた時のことです。その日は快晴で風も強過ぎず弱過ぎず、まさに試乗会日和だったことを覚えています。僕は運よく2人で470に試乗させてもらいましたが、トラッピーズに出て「ヨットってこういう感じかあ」と正直あまり何も思わなかったのをよく覚えています笑。その時は入部宣言をしなかったけれど、最終的にヨット部に入り1年生として活動することになりました。

1年生のホッパー期間はほぼ無風と言って良いくらいの日が多かった印象があります。風がある日は、大して吹いてもいないのにわけもわからず沈を何回もしていました。葉山に移って上級生練習に合流する頃にはレスキューワークや長いミーティングなど、部の勝手もわかるようになり、その後江ノ島のワールドの運営に参加したこともあってヨットについての知識が日に日に増えていきました。

そして時は進み、秋インカレの時期になりました。結果は最終レースで逆転され、470チームの全日本進出は叶いませんでした。あの日の着艇時、船台を渡す際にスロープから見た茜色になりかける空と湾内に帰ってくる先輩方の姿は今でも脳裏に深く刻まれています。本当に行けなかったのだと、実感しました。自分がレースに出たわけでもないし、そもそも470にだって昼休みに乗ったことくらいしかない入部して数ヶ月の僕でしたが、自分のことのように感じてしまいました。いつか必ずこの日の雪辱を果たしてやる、いや果たす義務が後輩である俺らにはある。そう思いました。

それからというもの僕はとにかく強くなりたい一心で練習に取り組みました。そこからは470スキッパーとしてヨットに乗り始め、あっという間に2年の時が流れ今に至ります。(もちろん色々ありましたが長くなりそうなので割愛させていただきます笑)

1年生の時、片道30分弱の道のりをわざわざ台車を運んでガソリンを買いに行き、練習前には食材の買い出しのために早めに集合し、志願してもないワールドの運営に駆り出され、「ヨット部に入ったのになんでこんなことしてるんだ」とかきっと感じたと思います。でも今、部活を運営する最上級生という立場の人間として当時を振り返ってみると、それは決して無駄ではなかったのだと本当に思います。そういう部員がいるからこそ部という組織が成り立っていて、多くの人が助けられているのだと。そしてあの時そういう思いをしたから、今に至るまでそれを忘れずに部活に励めるのだと。改めて感謝の心を忘れずにいたいと思います。

後輩たちにはきっとこの先辛いこともあると思うけれど、ぜひその時々で感じたことを忘れずに「その時経験したことがあるからこそ今の自分がある」と言えるように頑張って欲しいと思います。もちろん僕にもこれから迎えることになる試練は数知れず多そうです。

なんだか引退ブログみたいになってしまったかもしれませんが違います笑。まだまだヨット部を通じて色々な経験をしたいと思っています。

長くなってしまいましたが以上です。最後まで読んでいただきありがとうございました。

古橋恒太


明日は新2年ほんわか関西人の松尾です。きっともう少し柔らかい文章を書いてくれることでしょう!お楽しみに!