東京大学運動会ヨット部

東大ヨット部の現役部員によるブログです。練習の様子、レース結果、部員の主張から日記まで。

まだ灯はこれから

2024年12月19日 22時22分22秒 | 通常練習

お世話になっております。
クルーザー班新4年の杉山です。

先月末に福岡県小戸で全日本選手権が行われ、先輩方が引退されました。
以下リザルトです。

7-8-8-8-8(RDG)-(10)-7 合計56点 9位/12艇

レースに携わってくださった全ての方に感謝申し上げます。
ありがとうございました。

小戸の海面は変化が大きく激しく、非常に難しい海面でした。
1上までについた順位をほとんど覆すことができず、下位~中盤に沈みつづけました。

思い返すと、、こうすればよかった、ああすればよかったと思う場面は多々あります。
第二レースの1上マーク回航ぎわで、ポートでアプローチしている我々と同風位くらいの月光がスタボでおり、月光が大きくオーバーレイしているように見えたため重ねて返したのですが、月光はフェッチングしていたようで避けさせてしまい、2回転ペナルティを課されました。1レース目で良い順位をつけられなかったことの焦りもあって、「行ける!」と判断してしまったことから後々のレースまでずるずると引きずってしまったように感じ、後悔するとともに悪い流れを作ってしまったと申し訳ない思いが強く残っています。
第五レースは前代未聞の事件が起こりました。5レグコースで艇団が最後の下レグに差し掛かる頃、停泊していた巨大コンテナ船がおもむろに動き出し、レース海面を横切りました。レース委員会は安全性の観点からノーレースを各艇に伝えにきたのですが、その際の不備もあって帰着後の審問でノーレース取り消し措置が取られました。その措置に納得できない我々を含むチームは抗議を行い、レース最終日に審問が行われました。最終日の審問は朝に予定されていたのにも関わらず、同一インシデントの他の審問で時間がなくなり、レース後に行われることになり、すべてのレースが終了してからプロテストルームに行き、僕にとって初めての審問を体験することとなりました。
月光・月光ダイアナと合同での審問だったのですが、我々にとっては順位が変わらないため他チームの要求をじっくり聞いていました。
最後まで該当レースの扱いが不明な状態でレースを行うことへの抗議、ノーレースは安全性の観点から妥当でありそれをくつがえすことはスポーツマンシップに反するのではないかという抗議、自チームの映像を証拠として使用できないことへの抗議など話は膨らみました。
レース委員会・プロテスト委員会も稀有な事例に翻弄されていました。
結果として、我々のノーレース扱い要求は却下され、2上回航順が採用されました。


ひとつ良いレースを作ることさえできず、一年間の集大成として結果を出せず悶々とした状態で終わってしまったこと、引退となる先輩を笑って送り出すことができなかったことがとても悔しいです。
シアトルでの悔しさをはらすべき場として照準を当てていた全日本で結果を残すことができず、ただただ悔しく思います。


最後に、引退される先輩方にむけて。

関根さん
一年間、主将という重責を全うしてくださり本当にありがとうございました。知らない間に壊された仰秀の後始末とリップルへの更新・久しぶりの手探りのワールドと、盛り沢山な一年でした。
高い技術とリーダーシップに何度も助けられ、ボートスピードで劣らない船のコースをひくことはとても楽しかったです。
まだまだ教えていただきたいことばかり!なので、寂しくなったら(?)ぜひいらしてください!

友成さん
入部し始めたころから親身に話しかけてくださり、ときに相談に乗って下さりありがとうございました。
友成さんがいるだけで軽快な雰囲気になり、長い合宿生活も楽しく過ごせていました。
福岡に向かう深夜のドライブ、異常に楽しかったです。またアニオルでも、小網代でもお会いしましょう!


アニオル優勝に始まり、リップルへの転換を経て、ワールド出場を遂げたこの一年間はたくさんの思い出が詰まっています。
それだけに最後の全日本で良い結果で終われなかったことが心残りではあります。

ただ、それを晴らすことができるのは残された我々しかいない。
先輩方が残してこられた技術・思いを受け継ぎ、新体制で奮闘して参ります。

 

 

 

 



最新の画像もっと見る

コメントを投稿