昨日、BSフジで 『旅する音楽〜キューバ編』をみた。
全4シリーズを終えた前回の旅、アメリカでは、アフリカからアメリカへと連れて来られた人々と音楽の関係に辿りついた。現代、世界のミュージックシーンを席巻しているポピュラー音楽を語るとき、黒人音楽の影響なしには語ることは出来ない。
一方でアメリカ南部から向こうに見えた中南米にもまた新しい音楽の流れがある。今回は、アメリカからキューバへ、黒人が影響を与えた音楽を辿る。アメリカ南部で生まれたブルース、現在のゴスペルの基調ともなる黒人霊歌、そしてキューバ音楽。いずれも、アフリカに元々あった音楽ではなく、アメリカ、キューバそれぞれの国で事情は異なるが、新しく生まれた音楽だ。
“一体なぜこんなにも豊かな音楽を生み出すことができたのか?”
そんな疑問をもち、オダギリジョーは現代音楽に欠かすことのできない黒人の影響を辿る旅にでた。
映画『ブエナビスタ・ソシアル・クラブ』のヒットで大ブームを巻き起こしたキューバ音楽。街を歩けばそこら中から音楽が聞こえる国、キューバ。アメリカと違い、人種差別の無い国としても知られ、人種と同様、音楽も融合をしていった。
オダギリはグラミー賞受賞バンドの伝説的コンガ奏者に弟子入りし、キューバ音楽の基礎とその奥深さを学ぶ。子供の時からそのリズムを身につけ、老いてもなおダンスを楽しむキューバの人々。
アメリカとの国交正常化交渉がはじまり、今後キューバ独自の文化にも影響が及ぼされる事が予想され、惜しまれている。今回のオダギリの旅は純粋なキューバの音楽と人々の暮らしをありのまま映した貴重な旅ともなった。
ぼくは番組の中でオダギリさんが、「キューバというと何もない社会主義国と思っていたが、間違っていた。」と語っとられました。
確かに、米国へはたくさんの人が「亡命」してはるけど、それは米国が一方的にキューバを締めつけ生活が成りゆかんようになったと言うんも大きな理由やでなあ…。
非常に一面的にしか見とらんことが多すぎますわ。