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「MINAMATA」ともう一本「明日に向かって笑え」

2021-09-28 | 映画


9月27日

 久しく歩いていないので、広島駅から東急ハンズまで歩き映画を2本見てきました。

 1本目は「MINAMATA」

水銀中毒による水俣病は1940年代の初期にはもう発症者がいたようだ。

水俣病の原因は窒素が海へ流す排水であることは1950年代から会社は知っていた。自ら経営する病院の医師が猫に排水を飲ませて発病することを実験で知っていた。

それでもなおかつ会社は事実を隠して汚染水を流し続けていたのだ。

チッソで働く労働者はどうだったのだろう。僕が中学生や高校生の頃、チッソの労働組合は分裂させられ水俣病の被害者のところへは目を向けることはできなかった。

この頃、僕が住んでいた兵庫県の高砂市でも三菱製紙で働く社会党員や共産党員は他の社員の出勤時刻に門前の草取りをさせられていた。

 それでも第一組合が水俣病患者と手を結び始めたのは1968年のいわゆる「恥宣言」以降。

当時のことを原田医師は「水俣病のような公害裁判において加害企業の労働組合が組織として自社の郊外の被害者支援に立ち上がったことは前代未聞のことであった。私はショックに似た感銘を受けた。。乏しいものであったが私が持っていたチッソの労働者のイメージを大きく変えてくれた。」と書いている。

 

この映画は50年前のことを描いているだけでは無い。

今も世界中で、企業の利益のために「公害」の犠牲になって苦しんでいる人たちがいる。

今朝の毎日新聞の中でアイリーンスミスが

「世界にはもっとユージンスミスが必要だ。若い世代がこの映画を見て、世界で起きていること、闘いが続いている音を知り、目的を持って諦めなければ、連帯することができるはずだ」と語っている。

 

そしてもう一本 アルゼンチン映画「明日に向かって笑え」

喜劇だけど、「ペロン主義者」や「バクーニン」までが出てくるのが 日本の喜劇とはだいぶ違うわ。面白かった。

 

ここ2.3日歩いてなかったんで、広島駅から東急ハンズまで歩いた。 おかげで9169歩、でも一万歩には行ってない。