降って来るもの

写真と散文とぽえむ

満干のUTA.35

2018-01-15 14:18:52 | 満干の詩

                   UTA.35「periodの黒点が」

 

いつも悪夢の予感に怯える

どんなに嬉々としてpoemと抱擁を重ねても

periodの黒点が

不定期にちらついてはその度に慄くのだ

 

書けなくなったら

降って来るものや過ってゆくものから

 疎外されたら・・

胸の弦を震わせる一音にも出合わなかったら

ココロの音叉に共鳴する

 ひと兆しさえ届かなかったら・・

 

どんなにpen先が思いの儘に

万甫worldを描いていても

その世界の外のsilentに戦慄くのだ

 

無から有を抽出するのだと大見得を切って

無から有を紡ぐのだと

 大言壮語してきたけれど

その無の中に有の胚芽さえ見つけられなければ

其処は果て無い無明でしかない

 

イノチが正確にTOKIを刻める間は

その間に間をコツコツと穿って

僕のピースを嵌め込んでゆきたいけれど

破滅の恐怖に打ち勝ってゆきたいけれど

 何時でも

頭骨の片隅に息を殺して滞在する悪夢がいる

01/15 14:18

 

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天命のように

2018-01-15 11:16:05 | 徒然

                  天命のように

 

日曜日のASA

ココロを幅いっぱいに拡げ乍ら

 ゆったりと

有りの儘のTOKIを謎った

 

何時ものように其処に在る景色と

何時ものように消えてゆく時間の隙間に

 そっと訪ね来て

僕の敏感な弦を幽かに弾いてゆくもの達の

吐息や溜息や有無の詰まったひと滴を採取して

僕の器に拾ってゆくのだ

 

静かに佇む日曜日のASAの風景に

僕は秘かに

受信機のvolumeを最大に上げて紛れ込んだ

 

消えてゆく淡雪の嘆きや

凍える冬の意志や

鈍色の空の思惑や

しなる青竹の悲鳴や

何気ない風景から

 ときおり届く追伸のような吃音に

全身の情感を欹て乍ら

僕に伝達された言葉を

倦みもせず編んでゆくのだ

 

それが僕の天命なのだという風に

その為に使うイノチなのだと

 大仰に身構えながら・・

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すとれす

2018-01-15 06:13:54 | 徒然

                       「すとれす」

 

身の回りに起こり得るどんなことでも

自分が描くようには

何一つ進んでゆかない

想いの儘に真っ直ぐに続く道など

殆ど無いに等しいと言えそうだが

ヒトは誰でも何時でも

世界の中心に己を据えているから

そのアンバランスが

大小や濃淡に関わらず

ココロに不快な軋み音を残してゆく

 

日常的に

そんな明け暮れを繰り返すものだから

誰の胸の裡にもきっと

不具合があって然りなのだ

 

けれど

それが長期間堆積してしまうと

きっと石榑のように固まり

それが知らぬ間に膨張してしまうと

きっと

何処かを詰まらせたり

何処かを壊したり

何処かを覆ってしまったりして

ヒトから

当たり前の日常を強奪してしまうのだ

 

それだから先ず

ヒトは誰でも

自分の思い通りにはいかないという不文律を

ココロにしっかりと留め置くことだ

 

きっと完璧な解消法はないだろうけれど

僕は先ず

巻頭にそれを掲げて対処している

01/15 06:13 万甫

 

 

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