僭越かも
どんなに緻密な製図を引いても
確かに
近未来の百歩ほど以上に
僕の前に道はない
其処から先は
有ると信じる無の時間と空間が
取り留めもなく無限に広がる
何を感じ、何を映し、何を書き、何を愛したとしても
全てはその無限に呑み込まれてゆくのは必定だが
それでも、僕は
イノチの縁yosugaとして
その有無に雪洞のような”祠”を穿ち
其処から、せめて
縁に結ばれるヒトの
足許を照らせるほどの灯りを放って
一個の道標に成らんと
僭越かも知れないけれど・・