箴言⑽「価値」
僕の存在の価値は
自らの推量では
如何様にも数値化できないから
他人の目線の評価を
慮るしかない
イノチの価値などを云云することが
そもそも不遜なのだ
けれど人間という脆弱な生き物は
己惚れてしまう
言葉の端々に顕在化する驕りが有る
他人の中でどんなに輝いているのか
上から何番目の偉さなのか
どれ程の値打ちものであることか・・
自省しなけらばならぬ
常に己を戒めてゆかねばならぬ
ほんとうは
等級など無いのが
平和の為に望ましいことなのだが・・
箴言⑽「価値」
僕の存在の価値は
自らの推量では
如何様にも数値化できないから
他人の目線の評価を
慮るしかない
イノチの価値などを云云することが
そもそも不遜なのだ
けれど人間という脆弱な生き物は
己惚れてしまう
言葉の端々に顕在化する驕りが有る
他人の中でどんなに輝いているのか
上から何番目の偉さなのか
どれ程の値打ちものであることか・・
自省しなけらばならぬ
常に己を戒めてゆかねばならぬ
ほんとうは
等級など無いのが
平和の為に望ましいことなのだが・・
天邪鬼の唄⑬「詩魂は」
詩想が言葉を侵食してゆかない
空白のtimeを切り刻めない
累々たる堆積物から
泡は上がって来るけれど
時限爆弾のようで
身の裡に取り込めない
時間を費やして
写経したいのだが
念仏は気泡のように素っ気なく滅ぶ
漂泊する詩魂は
未知の彷徨いを愉しみ
句読点を選ぶ潔癖を持たず
放浪の贅を尽くす
改行の兆しも示さぬ
平坦の虚無が
狂人のように
僕の宇宙を席捲する
自画㈤「書欲」
まるで書くことに餓える狼のように
こんなにも
書く欲が湧きたつのは
もしかして
生き急ぐ証なのか?
イノチの紐を手繰り集約し使い切る
そのsekkachi故なのか?
いや、iya、否!!
-そうじゃない
あの人が肯定してくれたように
あの人のお墨付きの押印のように
それこそ
唯一この僕が
世渡りの武器として持ち合わせた
生前に産神様が
そっとココロに忍ばせてくれた
誕生祝いの才能なのだと
自画自賛して
-自惚れて
書欲に満ちて
書くことが降って来る間は
このままの僕でいる
誰にも
ココロとカラダのどの箇所でも
些細で軽微で取るに足らない
たった一個の問題でしかなかったとしても
或る日とつぜん
inichiの約定の有無を言わせぬ履行のように
その一項目のように
栓塞してしまうと
-意思が通わなくなると
-想いが途切れてしまうと
其処からヒトは必然的に
それぞれの滅亡へと歩み始める
問題は
それが何時何処でどの様に
最初の崩壊を兆すのか?
予測さえできないことだ
どの未来に起こる出来事か?
予見さえできないけれど
最悪の結末を常備して
-最初の不幸は
音もなく・・訪れる
-必ず、誰にも