TOKIの長短
追われないで時間を手繰っていると
不可解な感覚に陥る
とても長いのだ
途方もなく長大になるのだ
一秒が一分ほどの速さでしか動かない
景色は、超slow-motionのように
微動だにしない
僕の心臓は頃合いを見計らって
dokidokiと鼓動を打つ
そんな風だから
僕は膨大な時間量を
備蓄しているかのように錯覚してしまう
良いのか悪いのか
けれどときどき
そういうシュミレーションに身を置くと
timeのもう一つの姿が見え隠れして
僕のタイムトラベルの滞在時間や場所やスケジュールや
目的などの抽斗が増えるのだ
万物の生滅に関わるtimeには
確かに、グリニッジの標準時が有って
大方はその差配で動いているけれど
ほんとうのTOKIの長短は
そこから生じるTOKIのプラマイは
明かに、使用する人間の
個々人の器量や資質に委ねられている