落合郷土史研究会主催の公開講座「歴史探訪のすすめ」を受講しました。
先般(5月30日)の「落合地区の郷土史」に続く、2回目の講座でした。
いい勉強になりました。神社仏閣などをめぐる楽しみが増えました。
10:00~11:30、真亀公民館で開催されました。
講師は、落合郷土史研究会会長 米田 仁先生でした。受講者は50数人、盛況でした。
サブタイトルは、~形から時代を知る~ でした。
パワーポイントを活用され、「狛犬」「擬宝珠(ぎぼうし)」「梵鐘」の3点にしぼり、
形からの年代の推定について、分かりやすく説明いただきました。
「狛犬」は、古い順に、①おすわり型 ②玉のり型 ③かまえ型とあるそうです。
写真は、府中町の多家神社 埃宮(えのみや)の県内最古の狛犬で、鎌倉時代のものだそうです。
この時代のものは、頭が小さく、胸が出ていて、背筋がピンと伸びているのが特長だそうです。
擬宝珠(ぎぼし)は、神社、寺院の階段、廻縁の手すりなどの柱に設けられている装飾です。
今まで何の気なしに見過ごしていましたが、形などで年代が違うことを知りました。
これは厳島神社の高舞台の擬宝珠だそうです。
天文15年(1546年)、厳島合戦(1555年)の少し前のころのものだそうです。
「Simple is old(シンプルイズオールド)」だそうです。
梵鐘はお寺のシンボルだそうです。
竜頭(吊る部分)の向きにより、古式、新式が分かるとのことでした。
宮島大聖院(だいしょういん)の梵鐘だそうです。
平安後期のもので、治承元年(1177年)、平宗盛が寄進した旨の銘があるそうです。
竜頭が撞座(突く部分)に対し横向きになっているようです。
県内にある古式の梵鐘は、この梵鐘と安芸高田市の高林坊にある梵鐘だけだそうです。
わずか1時間半の講座でしたが、いい勉強になりました。
神社仏閣などをどんどん巡ってみたい気持になりました。
この研究会主催の歴史探訪が年数回実施されるとのことなので、ぜひ参加させてもらおうと思いました。