連れ合いがNHKの朝の連ドラ・マッサンを観ていたのにつられて、私も横目で観ていた。
今日は、青年に「赤紙」(徴兵令状)がきて、出征する場面でした。徴兵された本人は、涙をこらえて出征して行こうとするが、その時、出征する青年を送る歌が「蛍の光」でした。
ドラマだから、こんな場面もあるのでしょうが、私の想像では、このような場合に歌われるのは、「勝ってくるぞと勇ましく・・・」のうただったような気がします。これは、あくまでも私の想像です。
私は、1937年生まれですから、開戦当時は、4歳でした。出征兵士を送った記憶もありません。
想像では、開戦当初の頃は「万歳、万歳」で送られたかも知れません。しかし、日本の敗戦が近づき、働き盛りの人がどんどん徴兵されて行く頃には、涙で送られることはあっても、「万歳」などと心底叫ぶ人はいなかったと思います。
ドラマにしても、出征の場面で「「オールド・ラング・サイン」=「蛍の光」 を歌うのは良い設定だったような気がします。
家族や縁者が、涙で送らざるを送らざるを得なかったのが、ごく普通の家庭だと思います。
「日本を再び戦争する国」にしたがっている、戦後生まれの政治家にぜひ見てもらいたい場面です。
考えてみれば、私の父親も徴兵令状がきて、軍隊に行きました。その時の様子も、私は全く覚えていません。95歳の私の母親に「夫が出征するとき、どんな様子だったか」改めて聞いてみようと思います。母親も、そんなことを語れる最後の年齢だと思いますので・・・。
「オールド・ラング・サイン」をネットで調べたらこんな記述がありました。
最も有名な唱歌の一つ、「蛍の光」の原曲。
「オールド・ラング・サイン」(old long since=昔むかし)は、地元のスコットランドでも広く親しまれ、さまざまな集まりにみんなが輪になって歌う。2番になると、少しテンポが上がるのも特色で、懐かしい仲間との再会を祝して杯を酌み交わそうと歌われる。