昨3月20日夕刻にも、宮城県沖で震度5強の地震がありました。その前には、震度6強の福島・宮城地震がありました。その都度、津波はないか? 原発は大丈夫か? とまず心配しました。
昨日はたまたま、「歴史の愉しみ方」忍者・合戦・幕末史に学ぶ という本を読みました。
「武士の家計簿」の著者で今、テレビ出演も多い磯田道史さんの書いたものです。
視力が弱ってきたので図書館で大活字本を借りてきました。
副題のテーマの通り、いろいろ面白いこと書いてありました。
そんな中で磯田さんは一章を起こして「震災の歴史に学ぶ」ことを書いていました。
その中で10の項目を書きました。各々、興味を覚えることばかりでした。
「東北の慶長津波」「江戸時代の”津波避難タワー”」「津波ではじけた干拓バブル」「津波と新幹線」などはとても興味深かったです。
磯田さんは、古文書を探し出して災害の歴史を調べました。そこには、古文書からも大きな地震や津波がほぼ○〇年ごとに起きている。その地域もある程度特定しています。そして、やんわりと原発事故にも言及しています。
地質学者や地震学者とは違った視点で地震や津波を論じていることが新鮮でした。
いろいろの分野の方々が原発事故の危険性を指摘しているのに、それを無視して原発再稼働を進める原子力ムラの人たちに私は改めて怒りを覚えました。
蛇足ですが、本の中では、「津波と新幹線」の項では、「東海・南海地震は100年に一度は大きな地震と大きな津波が起きている」と指摘し、その時は新幹線の浜名湖付近が津波に襲われる危険性が大きい と述べていました。