図書館で石川達三の書いた小説「金環蝕」を借りて読みました。今回も大きな活字の大型本です。
大型本なので上・中・下の3巻でした。
1966年(昭和41年)に「サンデー毎日」に連載された長編小説だそうです。
九頭竜川ダム汚職事件をモデルに、保守政党の総裁選挙に端を発した汚職事件を描いたものです。総裁選挙を巡り、保守党議員の買収合戦が行われました。買収の結果総理大臣なった政権がその資金の後埋めのため、ダム建設会社から多額の闇献金を受ける過程を描いています。
圧力をかけるため総理夫人の名刺が使われたり、下っ端の官房秘書官が自殺したり、金で動く与党議員やミニ新聞社があつたりで今の官邸の実態を見るような気がして一気に読んでしまいました。
表表紙にはこんな記述があります。
「外側はきらびやかに見えるが、中身は真っ黒に腐っている」 政権党の中がいかに腐っているかを暗示していました。
前政権でも総理夫人が出てきて、国有財産が不当に値引きされ、公文書が改ざんされ、不幸、善良な財務省職員が自死する悲劇が起きました。
現政権では、総務省官僚が利害関係のある業者に接待されたり、総理親子で放送行政がゆがめられています。
50年以上前のことが今でも繰り返されている自民党。企業団体献金を禁じるとの名目で、1996年「政党助成金」が出来ました。
しかし、政治と金のスキャンダルは相変わらず続いています。
こんな汚い政治からおさらばするためにも、今度の衆議院選挙では「政権交代」を何としても実現させたいと思いました。
これが「金環蝕」を読んでの私の感想です。その受け皿造りが進まないのが残念です。
なお、作品は、1975年(昭和50年)に山本薩夫監督によって映画化されましたが私は見ていません。
大型本なので上・中・下の3巻でした。
1966年(昭和41年)に「サンデー毎日」に連載された長編小説だそうです。
九頭竜川ダム汚職事件をモデルに、保守政党の総裁選挙に端を発した汚職事件を描いたものです。総裁選挙を巡り、保守党議員の買収合戦が行われました。買収の結果総理大臣なった政権がその資金の後埋めのため、ダム建設会社から多額の闇献金を受ける過程を描いています。
圧力をかけるため総理夫人の名刺が使われたり、下っ端の官房秘書官が自殺したり、金で動く与党議員やミニ新聞社があつたりで今の官邸の実態を見るような気がして一気に読んでしまいました。
表表紙にはこんな記述があります。
「外側はきらびやかに見えるが、中身は真っ黒に腐っている」 政権党の中がいかに腐っているかを暗示していました。
前政権でも総理夫人が出てきて、国有財産が不当に値引きされ、公文書が改ざんされ、不幸、善良な財務省職員が自死する悲劇が起きました。
現政権では、総務省官僚が利害関係のある業者に接待されたり、総理親子で放送行政がゆがめられています。
50年以上前のことが今でも繰り返されている自民党。企業団体献金を禁じるとの名目で、1996年「政党助成金」が出来ました。
しかし、政治と金のスキャンダルは相変わらず続いています。
こんな汚い政治からおさらばするためにも、今度の衆議院選挙では「政権交代」を何としても実現させたいと思いました。
これが「金環蝕」を読んでの私の感想です。その受け皿造りが進まないのが残念です。
なお、作品は、1975年(昭和50年)に山本薩夫監督によって映画化されましたが私は見ていません。