浮かびくる夏の日

　　　　　　　暑い夏でも・・寒い夏でも・・似合う草花がある




　　　　　　　その前に立つと走馬灯のように幾つかの夏が浮かぶ




　　　　　　　通り過ぎた夏はもう捕まえることはできないけど




　　　　　　　消えた夏もあれば作り上げられた夏もあるのだろう




　　　　　　　花はこんな日々の傍らに咲いていた




　　　　　　　花を見続けていたわけではないのに




　　　　　　　なぜだか浮かびくる日々や気持ちに共有感がある




　　　　　　　どこにでもあるような野草だったらなおのこと




　　　　　　　輝いていたわけではないけれど時が経てば輝やいて