四季の移り変わりに色をそえて
Shiki彩々
自然のパレット

黄色、赤、緑・・・茶・・・

パレットに絵の具を
一色づつ出したように

葉の重なりが
色の重なり

色は日差しを
楽しむように

風に揺れれば
色が増え

楽しげな
色の集い

一時の小さな
カーニバル

暖かな昼前の
ご機嫌な色・・色・・色

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見上げると・・・

見上げると・・
久しぶりのシルエット

冬の間
変化のない
枝シルエットだけで・・

新緑の季節になり
それぞれの個性が
にょきにょき

まる、さんかく、しかく・・はっぱ
たまに・・はな

もう少し
季節が進むと

きっと
思い切り広がった葉で
空は埋め尽くされ

真っ黒一面

だから・・いま
シルエット
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夢の終わり

春は夢
夢は別れを告げることもなく

ほんの少しの
それでも夢は・・
永遠とも思えるほどに長く

思いを遂げられたと
思うほどに

現実味を帯びて
そばにいた

ただ・・
夢の色は夢色

黄緑の桜を眺めて
掴もうとはすまい・・と

どうせ消えてしまう花
代わりのない
黄緑の桜

別れを告げることもなく
気がつくと・・消えて
夢の終わり
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風の音

森の中で
風の音は変わる

時おり遠くに聞こえる
子供の笑い声
後は風の音・・

光を語り
季節を語り
遠い日を語る

通り過ぎる
ほんの一瞬の
風の語らい

聞き逃すまいと
風を見る

通り過ぎた
森の中で

風の残したものを拾う
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織女の気持ち・・・

出会って一年
会えないときも・・一年

咲き始めたさくらの頃から
最後のこの桜
待って 待って・・

一年ぶりなんて
ちょっとわかる
織女の気持ち

きっと今日咲く・・
駆けつけて
これも 織女の気持ち

一年ぶりに出会って
やっぱり 好き
これも 織女の気持ち

相手もきっと
会いたがってくれていた
これも・・・

これはちょっと違う
織女と違う・・
片想いの気持ち

牽牛ならぬ・・
犬桜に年甲斐もなく
恋した・・私!
会えて大満足
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秋でもないのに・・「秋」

秋でもないのに・・「秋」

もう夏の日差しに近い
それでも透明感のある光

この光を受けたくて
「秋」は春を待ったのだろうか

「秋」が春に
こんなにも似合うなんて

ときどき
季節のパズルを
ごちゃ混ぜにして

入れ替えて
秋でもないのに・・

春や・・夏の・・
「秋」もいいかもしれない
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小雨の中で・・・

曇り空・・
雨が降らないうちにと
急ぎ足

落ち着いた緑が優しい
木々の間をすり抜けて

たどり着くと
すでに足元に
花びらが舞っている

大きく枝を伸ばした
八重桜の根元に立って

曇り空に透ける
優しい花を撮り続ける

風に舞う
花びらのかすかな音が
いつの間にか
小雨の降る音に消え

どうしよう・・
きっと今日のこの雨で
散るのだろうと

しっとりとした
小雨の中の桜もいい・・と
開き直って
シャッターを押し続ける
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桃源郷へ

桃の花の命は
桜の花より短いと
聞いていた

「桃の花が咲いた」
のメールを受け取って
桃源郷へ急ぐ

初めて見る
満開の桃

ワインの里
ブドウ畑だと思っていた
緑の世界が
桃源郷に変わっていた

ぶどうの丘に立つと
すそに広がる桃畑が
遠くまでぼんやりと霞む

あのあたりへ!と
車を走らせる

そばで見る
桃の花は少しあどけなく

どこか
日本昔話を思い出させる・・
「桃太郎」などという話を
残したくなる花なのだろう
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森の中で・・やまなしにて

ぶどう畑 もも畑を抜けて
森の公園にたどり着く

幾種類もの高い木が
視界の邪魔をする

少し速足で
カーブをまわると
突然白い花が現れて

「ヤマザクラ」の名札
「クヌギ」の名札も
たまに・・ある
気ままな名札

木々の花も気ままに
気がつきもしないほど
自然に咲いて

日陰では浅緑の花になり
日差しを受ければ
黄色味を帯びた白の花

森に咲く木々の花は
目立たずに
森に馴染んで

それでいて・・
森の道しるべ
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光と影

光が美しい季節になった

などと落ち着いて
言っている間もないほど

あっという間に
春から夏へ?

季節は待って
待ちくたびれてやってくるもの

待った喜びとやってくるもの
なのに・・

こころが季節に追いつかない!

さぁて・・
この光の作った影
春物?夏物?

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