四季の移り変わりに色をそえて
Shiki彩々
井の頭にて・・桜に思う

フェリーチェ・ベアト展
幕末江戸の写真

その中の一枚
愛宕山から見下ろした
江戸の街並み

黒い瓦屋根が波々と続く
整然とした統一感のある風景

今も昔のままの姿を残している
フィレンツェの街が浮かんだ

震災・戦災で
日本の美しい街は消えた

きっとこの桜の風景が
似合ったであろうあの風景が

地震のある国についてまわるもの・・
せめて・・・人災だけは

とても安全だとは思えない
原発再稼働などとあってはならないと

江戸時代・・あの頃と今と
二重写しになって心に迫った
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写真美術館へ

展覧会の良し悪しは
器にもよると・・

この写真美術館は
私の中では三本の指に入る!

ときどきこの雰囲気に
浸りたくなるのだけれど

同時開催のすべてなんて
いつもチケット代で断念

なのに今回は券をいただき
最高のぜいたく・・すべてを回る

頭の扉すべてたたかれ
どれだけ吸いこめたのだろう

古今東西などという言葉が
小さく思えるほど

愛宕山からの江戸の風景
写真があったなんて・・
思いもよらない
整然とした美しさだった
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桜日和

片手に軽食
片手に飲み物

暖かなお昼時
時間をかけるなんて
もったいないと

桜を見ながら
ちょこっとランチ

ただそれだけのことなのに
お茶こぼれる!

そんなことも
ゆっくりと過ぎていく

あっちの桜とこっちの桜を
メジロと行ったり来たり

花見の二人も
行ったり来たり

入れ違ったり重なったりの
夢の桜日和
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桜色の天国

桜色の天国

聞こえてくる
小鳥たちの美しい歌声

飛び交う
小鳥たちの描く曲線

立ち尽くし眺めれば

花に隠れ
花の陰から顔を出す天使

時を忘れすべてを忘れ

小鳥たちの愛らしさに心和む

もう少し散らずに
桜色の天国

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春風と光

艶やかな紅い花は

光に透けてショッキングピンク
影は深くワインレッド

葉は金色・・輝いて

春風が吹けば花は身を任せ

揺れて・・揺れて・・

じっと見つめていれば
催眠術にかかったように

幻想的な世界に引き込まれて

春風と光と・・紅い桜の花と
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行ったり来たり・・

重なる季節の中で

花の季節は行ったり来たり

桜を愛でてそのあとは・・

も一度椿の世界に逆戻り

それでも冬の椿は消え去って

春の日差しは・・ほら

春の明るい椿に変えて

花びらがまるで
花嫁のサテンのドレスのよう
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