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遠い記憶



                冷たい風が
                暖かな風に変わる頃




                春の野に
                ヒメジョオンの花が咲きだす




                その花の中で
                なにを思ったかなんて・・




                もうすっかり
                忘れてしまったけど




                あの頃の
                一番幸せな気持ち




                それだけは
                心の片隅に残っていて




                今も
                ヒメジョオンを見ると
                蘇る遠い記憶




                一番幸せな気持ちが

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五月の空の下



                 不安定な空模様
                 合い間をぬってお散歩





                 少し諦めの五月




                 晴れ間だけでも
                 喜び歩調
                 軽やか足取り




                 そんな時
                 突然出会う五月




                 遅かった春は
                 猛スピードのスライドショウ




                 次から次へと
                 五月の花々が




                 一息ついて見上げれば
                 空の色も一段と鮮やかに




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白い季節



               五月の青い空は




               白い花を特別
               愛したのだろうか




               花々は白く空に向かう




               白い雲は少し遠慮して




               空の向こうに追いやられ




               青い空と白い花は語らう




               五月・・白い季節





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緑色の波



                桜の暦をめくると




                花びらに代わって
                いつの間にか芽吹いていた緑




                その中に身を沈めれば
                聞こえてくる季節の声




                ザーという音とともに
                押し寄せる緑色の波




                寄せては消える波を
                立ち止まって見送る




                次の波は・・




                追いかけても捉まえる
                逃せない




                次はいつ会えるか
                わからない波

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白い花の下で



                 覆いかぶさるような
                 白い花の木の下で




                 カメラを向けて
                 撮り続けている横を
                 人が通り過ぎていく




                 不思議!




                 札を見ながら
                 必ず声に出してつぶやく
                 「ナンジャモンジャ!」




                 ん?
                 他の木の下で花ではないなぁ~
                 こんなこと!




                 お連れ様がいれば
                 「これがナンジャモンジャなんだぁ~」




                 素敵な白い花は
                 この名前に戸惑っているのでは
                 本名ヒトツバタゴはどこへ?




                 まぁ・・
                 「トントン」なんて言うのも
                 似たようなものかも!

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初夏へ


                 遠い昔・・
                 チューリップ・・水仙・・パンジー




                 春の花が枯れて
                 我が庭が緑に変わるころ




                 日陰の裏の庭に
                 シャガの花が巻き乱れた




                 その暗い場所と
                 ちょっと可憐さに欠くその花




                 好きにはなれず・・今に
                 などという話を紅蓮としたら




                 全く同じ思いで・・今も
                 ただ場所のせいで
                 急に可哀そうな花と




                 あらためて眺めたら・・
                 なんと凝った飾りの!
                 それからはちょっと気持ち変わって


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五月の日差しに



                 遠くの子供の声が
                 小さく聞こえる




                 日差しは
                 いつもの五月




                 小さな草は
                 寄り添う大きな葉に




                 2012年五月の
                 刻印を押す




                 いつもと変わらない
                 そう思うとき・・




                 心に何かが広がる




                 五月五日・・
                 子供の声が近くに
                 跳ねてくる

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夕暮れの庭に出て



               予報が当たっているのか
               外れているのか




               外の雨は強くなったり
               弱くなったりそしてやんだり




               雨続きの中で
               我が家の庭をほんの一時




               華やかに変える花
               シラーが一つ一つと咲いていった




               雨がやんだらと
               待ち構えていたけど




               そのチャンスは夕暮れ時に




               また明日・・は
               当てにならないと外に出る




               だんだんと陽が落ちる夕暮れ時
               いつものシラーと様子を変えて




               今年のシラーを撮り続ける

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黄色い牡丹



                 色とりどりの
                 牡丹の中で




                 黄色の牡丹も
                 まぎれて咲いて
                 春の賑わい




                 ふと気付く
                 珍しい・・黄色の牡丹




                 見つめていると
                 夜空の月のように




                 近寄りがたい
                 遠くにある華




                 すわれば牡丹・・
                 黄色の牡丹だけは




                 夜道にたたずむ牡丹

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夢の花



                遠い昔
                もう何十年も前の・・




                雑誌を見てスクラップをする
                それも仕事で




                一枚の写真に目がとまった
                光を受けた牡丹の花




                こんな絵が描きたい
                写真が撮りたい・・




                それなのに・・なぜ
                スクラップしていなかったのだろう




                心にしか残っていないから
                いまだに牡丹を追うのだろう

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