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初夏の風景



                チョウが舞い
                ハチが飛ぶ




                眩い日差し
                汗が滲んで




                花の周りに
                季節の贈り物




                一時も
                じっとしていない働き者




                追いかけて・・
                追いかけて・・




                戻ってきた童心
                心の中ではしゃいで




                思い出と重なる
                初夏の風景




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6月の赤い実



                 工事中の囲いの中




                 立派なジューンベリーを
                 指をくわえて眺める




                 メジロのおしゃべりが聞こえてくる
                 小ぶりのジューンベリーは
                 囲いの外で揺れている




                 メジロの好物だったせいか
                 それとも若いからなのか




                 ちょっぴり遠慮がちな
                 赤い実だけれど




                 透明な緑に映える
                 愛らしい小さな実は




                 初夏のさわやかさを
                 感じさせてくれて
                 6月の気持ちに



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爽やかメジロ



                我が散歩道井の頭
                ただ今工事中




                六月の愛らしい赤い実
                ジューンベリーは柵の中




                少々いじけた一本だけが
                セーフ・・柵の外




                近づいてみれば
                ピーピーピーピー




                下に立てば頭の上を
                縦横無尽息つく暇なし




                うるさいほどに囀り
                目まぐるしく飛び回る




                こうなったら連写だっ!
                囀りに重なるシャッター音




                出来上がりを見れば
                嘴開けて囀り中ばかり




                桜メジロとちと違う
                ジューンベリーメジロなり!


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当たり前の・・・



               当たり前のように陽が射し




               当たり前のように風が吹く




               いつものように花が開き始め




               やがてすべての花が開く




               一面の花は当たり前の風景




               当たり前の風景の中で




               忘れそうな当たり前の日常を思い出す




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夏色に変わる頃に



               太陽が真上に近づく頃になると




               花の色も強い夏の色に変わっていく




               慣れぬ色にクラクラしながら




               花から花へミツバチと競争しながら




               夏へと向かって一目散




               花との競争には年を取り過ぎたけど




               気分だけでもと夏色の服を出してみる




               夏はほんのちょっと若さが戻る!

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時に溶けて



                 少しの曇り空




                 湿った空気は
                 気持ちを緩くして




                 張り切る気持ちは
                 どこかに




                 透き通る声が
                 心地よく耳元を通り過ぎる




                 心の中の塊が
                 ゆっくり溶けて消えていく




                 少しぬるくなった紅茶
                 香りだけが揺れて




                 アイボリーホワイト
                 優しい時間





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花咲く日を夢見て



                この頃の突然の強い雨




                遠くの雷の音が
                しとしと雨と気分を変える




                すっかり忘れていた
                スモークツリーの雨粒




                強い雨にスモークツリーの葉は
                雨粒を受けそなってわずか




                それでも宝石の輝きを見て
                また思い出す・・




                花の咲かないこの木
                今年もまた葉だけ




                いつかあのふわふわの花に
                雨粒がいっぱい
                掴まっている日を夢見て

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