六本木あたり

　　　　　　　　　　　　　　　美術館ついでに六本木あたり




　　　　　　　　　　　　　　　展覧会目的にてサッと歩き




　　　　　　　　　　　　　　　サッと歩きはとりあえずランチ




　　　　　　　　　　　　　　　直線最短距離なのに出会い面白く




　　　　　　　　　　　　　　　看板・・商品・・が六本木！！！




　　　　　　　　　　　　　　　通り抜けてミッドタウンに行けば




　　　　　　　　　　　　　　　ねぶたのディスプレー




　　　　　　　　　　　　　　　ここにあれば似合って・・やっぱり六本木！！！

アジサイ・・夏の日差しの下で

　　　　　　　　　　　　　　　真夏の花でさえうんざりしそうな日差しに




　　　　　　　　　　　　　　　もちろん散歩人もうんざり




　　　　　　　　　　　　　　　なのに・・どうしたわけだか




　　　　　　　　　　　　　　　雨が似合うアジサイの花が




　　　　　　　　　　　　　　　強い日差しを透して




　　　　　　　　　　　　　　　真夏の花のように




　　　　　　　　　　　　　　　何事もないような涼しい姿で




　　　　　　　　　　　　　　　四季・・いつであっても美しいものが・・




　　　　　　　　　　　　　　　その年ごとの・・その場所ごとの美しさ

夏の終わりに・・ひまわり

　　　　　　　　　　　　　　　八月もお盆を過ぎて
　　　　　　　　　　　　　　　日差しは夏のままだけど




　　　　　　　　　　　　　　　花々は律儀に暦通りなのか
　　　　　　　　　　　　　　　実を結びつつある




　　　　　　　　　　　　　　　上からそれを見下ろすひまわり
　　　　　　　　　　　　　　　どことなく寂しげな表情




　　　　　　　　　　　　　　　ギラギラのひまわりもいいけど・・・




　　　　　　　　　　　　　　　通り過ぎる秋めいた風に
　　　　　　　　　　　　　　　葉を揺らしながら




　　　　　　　　　　　　　　　夏に別れを告げているような
　　　　　　　　　　　　　　　爽やかなひまわりもいい




　　　　　　　　　　　　　　　当たり前に来る季節の変わり目
　　　　　　　　　　　　　　　その隙間に心地よさが見えてくる

太陽への挑戦

　　　　　　　　　　　　　　　　暑さを跳ね返すほど鮮やかな色




　　　　　　　　　　　　　　　　百日草はどの色をとってみても




　　　　　　　　　　　　　　　　太陽を味方に輝いて




　　　　　　　　　　　　　　　　暑さに負けそうな時ですら




　　　　　　　　　　　　　　　　あぁ夏はいい！




　　　　　　　　　　　　　　　　そんないくつもの夏の真正面に




　　　　　　　　　　　　　　　　いくつもの表情の百日草が

秋への準備体操

　　　　　　　　　　　　　　　瑠璃色の玉も茶色味を帯びて




　　　　　　　　　　　　　　　枯れ色も馴染んで夏も終わり間近




　　　　　　　　　　　　　　　暑さとの別れはゆっくりとだけど




　　　　　　　　　　　　　　　思いの外気配は急ぎ足で




　　　　　　　　　　　　　　　暑さの中では躊躇いがちだった深呼吸




　　　　　　　　　　　　　　　静かに体の隅々まで行き渡らせて




　　　　　　　　　　　　　　　好きな秋への準備体操

暑さ・・途切れて

　　　　　　　　　　　　　　　ほんの少しだけ・・




　　　　　　　　　　　　　　　夏から遠のいてきたような




　　　　　　　　　　　　　　　そんな気がするここ数日




　　　　　　　　　　　　　　　暑さが途切れると嬉しくなる




　　　　　　　　　　　　　　　夏はそんなに嫌われ者？




　　　　　　　　　　　　　　　ふと思う・・




　　　　　　　　　　　　　　　夏も夏の花も遠きにありて思うもの？




　　　　　　　　　　　　　　　今日の日を秋風の中で素晴らしかったと

やっぱり夏はいい！？！

　　　　　　　　　　　　　　　　毎年同じ道をあるいていると




　　　　　　　　　　　　　　　　出会う花たちもご機嫌な年と
　　　　　　　　　　　　　　　　少々機嫌ななめな年とが・・




　　　　　　　　　　　　　　　　つぼみの時に出会えば
　　　　　　　　　　　　　　　　花咲く時を楽しみにして




　　　　　　　　　　　　　　　　花の時期を遅れてしまえば
　　　　　　　　　　　　　　　　また来る年までの長さを思う




　　　　　　　　　　　　　　　　こんな夏らしい元気花




　　　　　　　　　　　　　　　　うんざりな暑い夏でも
　　　　　　　　　　　　　　　　出会えればこれぞ夏!な気分




　　　　　　　　　　　　　　　　やっぱり夏嫌いなんて
　　　　　　　　　　　　　　　　思うのはやめておこう

静かに過ぎゆく

　　　　　　　　　　　　　　　夏は静かに過ぎてゆく




　　　　　　　　　　　　　　　激しい夏から少しづつ遠のく




　　　　　　　　　　　　　　　夏の間伸びた草が青々と




　　　　　　　　　　　　　　　葉先にまで昨日の暑さを表し




　　　　　　　　　　　　　　　明日から秋へ進もうとしている




　　　　　　　　　　　　　　　小さな生き物は自分の居場所を見つけ




　　　　　　　　　　　　　　　静かに夏を過ぎていく

雨にも負けず・・・

　　　　　　　　　　　　　　　雨にも負けず・・・
　　　　　　　　　　　　　　　雨女は小雨くらいでは怯まない




　　　　　　　　　　　　　　　ゆっくり動くワイパー越しに
　　　　　　　　　　　　　　　黒い雲を睨みながら車を走らせる




　　　　　　　　　　　　　　　目的地に着いてみると
　　　　　　　　　　　　　　　道路は乾き雨降りの形跡がない




　　　　　　　　　　　　　　　糠喜びなんてこともあるから
　　　　　　　　　　　　　　　傘をバックに忍ばせて・・




　　　　　　　　　　　　　　　曇り空の下の緑はしっとりと
　　　　　　　　　　　　　　　暑い夏を忘れさせてくれる




　　　　　　　　　　　　　　　涼しさが歩く時間を延ばしてくれて
　　　　　　　　　　　　　　　久々にゆったりとした自然の中




　　　　　　　　　　　　　　　珍しく一粒の雨にも降られずに
　　　　　　　　　　　　　　　車に乗れば再びワイパーの出番

　　　　　　　　　　　　　　　雨に嫌われた雨女にんまり

夏風に揺れる

　　　　　　　　　　　　　　　夏の花は見るからに暑そうで・・




　　　　　　　　　　　　　　　その花に負けまいと思うのも




　　　　　　　　　　　　　　　夏の過ごし方なのか・・などと思えど




　　　　　　　　　　　　　　　やはり涼しげな夏の花に出会えば




　　　　　　　　　　　　　　　それだけで数度涼しくなったような・・・




　　　　　　　　　　　　　　　高い青空が見えたり消えたり




　　　　　　　　　　　　　　　焦点が定まらぬほどの風を受け




　　　　　　　　　　　　　　　小さな白い花と揺れてみる