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真夏の井の頭散歩



               井の頭に一歩足を踏み入れると




               思いのほか涼しい風が吹き抜けていく




               土に触れて吹きくる風は涼しい




               土はまた足元にも優しかった




               目に映る夏景色はギラギラと激しい




               真夏の風景と涼しい風は見事に調和




               突然ピーピーピーピーと




               目の前を嘴のまだ黄色いカイツブリが




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子供は元気が一番



               地面に足がつくと・・それはそれは
               楽しそうに走りまわる




               ほんとに走ることが大好き!
               と思って聞いてみる・・




               「そのうちサッカーでもするかなぁ?」と
               すると答えは「いやだぁ~」




               「え~!いやなの?」の答えが・・
               「ちかれる(疲れる)からいやなの」




               うわっ!こんな時から!!
               まさかまさかの疲れるという言葉




               思わず大受けの大笑い
               そりゃそうだ・・まだわからないよね




               ババ馬鹿はここで気持入れ替え
               ただただ無心に眺めることとする




               子供は元気が一番
               昔の人はそう言ったものだった




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小さな夢の種

  

               自分の背丈ほどの
               草花の中を走りぬけていく




               突然止まって花に話しかけて・・




               ようやく追い付き耳を澄ますと・・
               ちょーちょ♪・・ちょーちょ♪・・




               チョウチョウと一緒に遊んでいたんだ




               こんな日のこんなひとときが
               いつか来る未来へのお土産




               夢の種はいつか芽が出て
               素敵な花が・・




               この日からひと月ほどたったある日

               「ヒマワリの花と遊びたいの」
               夢の種はもう一つ・・・・





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自由に・・・



                梅雨時みごとに花咲かせていたアジサイ




                お役果たせばあとは自由にとばかりに




                一つ一つの花が個性ゆたかに




                同じアジサイとは思えないほどの




                赤みを帯びて枯れるもの・・




                青みを帯びて枯れるもの・・




                これからのアジサイの人生を見続けて




                さて私は・・
                どんな色をさし色として取り入れようか・・・





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雑木林を駆けまわった頃



               高い木々の下で
               藪茗荷の白い花が一面に咲いている




               そこここに雑木林があった子供の頃
               こんな風景に出会うことはなかった




               あのころ雑木林は子供たちの遊び場所・・
               かくれんぼ・・木登り・・昆虫採集




               木々の下草は子供達の小さな足に踏まれ
               伸びる余裕などなかったに違いない




               どんな花が咲いていたか・・思い出せずに




               健康的な夏の暑さだけが浮かんでくる




               窓を開け放って昼寝をしていた頃の








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今頃どうしているかしら・・・



               フランスの春
               秋を超え・・もう冬でもないのに




               どこでもふわふわの種出会って




               こんなに大盤振る舞いのふわふわに
               同行者が消えても釘付け状態




               そうそうないほどの大満足
               この時はそうだった・・が




               今になってみると・・・
               もしかして・・花の季節?




               そうなると気になるのが
               どんな花が咲くの!




               クレマチス・・とは分かっていても
               やはり気になる・・




               あの町のあの場所で
               今頃あの花たちは
               どうしているのかしら・・・と




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麦わら帽子の夏は



               日差しが眩しいなんて・・
               こんなことは初めて




               サングラスがほしい~~
               なんていうのも初めて
              



               空の青さはひと色濃くなり
               白い雲は遠くに小さい




               すべてがオーバーヒート気味
               こちらの元気は反比例のショート気味




               夏という季節への距離感が
               だんだんと増してきて




               あの麦わら帽子の似合う夏は
               何処へ行ったのだろう




               私から遠ざかっただけじゃない
               麦わら帽子の夏もまだどこかに・・・
               



《今日のおまけ》



               暑い日の午前中半日かけて
               ヒヨドリ親子三羽で飛ぶ練習
               ビィービィー鳴きながら
               こっちこっちと
               我が家の庭での出来事
               夕方にはもう姿が見えず
               きっと飛べるようになったのね



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真夏の花



               この暑さの中で
               咲いている花がある不思議




               咲いている花の健気さ強さ




               汗などかく暇がないほどの速さで
               水分は蒸発していく勢い




               干からびないよう・・それもいいかな・・
               水分補給は怠らず




               入園したからはとりあえず写真




               こんな頑張り屋の花たちに
               やっつけ仕事の写真は失礼かななどと




               でもね・・ご勘弁を
               この暑さちょっとやそっとの体力じゃ敵いませぬ




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真夏の昼の夢



               65歳になったら・・神代植物園へ




               井の頭の年間パスポート半額で
               気を良くし・・こちらでもあり?と




               ところがあまりの暑さに
               この夏二度目はないであろうと




               入園券購入までの短時間に
               あっさり決心




               パスポート購入は色鮮やかな
               秋の良き日に考えようと




               林は涼し日向は灼熱の公園へ
               ズンズン進んでいく・・あつい!!・・




               真夏の静けさを破る園内放送が響く
               「熱中症にお気をつけください」
               その言葉に暑さ再認識でフラフラ




               ため息交じりに夏の花は美しいと
               ひとりごとを絞り出す





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遠い日の秘密の花園



               秘密の花園・・




               秘密の花園などというものは




               絢爛豪華な花園などというのではなくて




               誰もが通り過ぎていくような




               片隅の小さな自分だけの花を
               まだ咲いているかと毎日会いに行く




               そんな花咲くところ・・




               そんなところで何を思っていたかなんて

               あのころの無垢な心は何処においてきたのかと・・




               忘れたのではなくて
               気づきもせずに通り過ぎたのだろう





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