四季の移り変わりに色をそえて
Shiki彩々
心惹かれる枯れた花

年とともにか・・
いや若い頃からではあるけれど・・

ツルツルとした花びらの花より
フワフワの綿毛の枯れた花に心惹かれる

若く美しいものに対しての
僻み根性かなどと思ったりもするけれど

いったいこの先どうなるの?と
眺め続けたくなる

背にした光が動く時・・
時が進んで綿毛がフワフワ飛んだ時・・
そしてポトンと枯れ花が落ちる時・・

しわしわの影が赤や紫・・青・・緑と
時間とともに変わる美しさも不思議な魅力

もしかしたら・・飽きのこない面白さ
それが惹きつけ上手な枯れ花の魅力なのかと
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音がすれど・・・・

と・と・と・と・と・・ん?

コゲラのドラミング!!!
耳を澄まさずとも聞え来る

音は・・すれど・・姿は見えず

高い木の幹を眺め探す・・いない

諦めて目を落とすと・・いたっ!

やっぱりコゲラもすぐそばに

縞々のコゲラの後姿は
どこか健気でいじらしい
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ウェディング・ホワイト

蕊をほわりと優しく包み
波打つようなうすい花びら

エレガントな美しさに
ため息ひとつ

こんなドレスを纏うのは
きっと女性の憧れの一つ

座れば牡丹・・は
今も変わらずに生きて

嫁ぐ日の夢
ウェディングホワイト

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冬牡丹

都美術館への用事で上野へ

そういえば・・
きっと今満開に違いない

急に浮かびあがってきた冬牡丹の姿
目的地までは遠回り

夏の優雅な牡丹もいいけど
冬の藁を被った健気な牡丹もいい

昨夜の雨に打たれ花びらを縮ませながら

一回り小さな牡丹の花は気丈

変化のない冬景色に飽きた頃の
ほんの一時の色の世界
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冬の光が似合う花

すっーと香りに誘われて

枯れ木の隙間に咲く花へ

閑散とした冬景色の中で

ようやく立ち止まる

春を待つより

ここで立ち止まることの落ち着きを

いつの間にか好んでしまったこと・・

この季節・・
冬に光が似合うロウバイの花に似て
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北風に揺れて

小さな実も種を落とし

本格的な冬

太陽もすっかり遠慮して

暖かさもらえるものやら
もらえないものやら

空っぽの実は北風に揺れて

寒々しさが増す

実の万歳の姿だけが

愛らしく元気そうで

また次の年への期待が
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冬のよき日

冬もいいものだ!

厳しい寒さ続く日々

傾きかけた陽の中で

気持ちよさそに日向ぼっこ姿

こんな風景に出会うとそう思う

フワフワとした丸を掌に乗せたら

温かさが体中に伝わって

寒さを押し出してくれそうだと
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