四季の移り変わりに色をそえて
Shiki彩々
寒さに似合う
身の引き締まる冬の寒さはいいもの
・・とは年寄りの負け惜しみ
暖かい冬に似合わぬものもあるのだと
赤い南天の実の前で本気で思う
この赤い実が少しづつ減っていき
なくなる頃のやっとの暖かさ
少しづつ気持ちが緩むあの開放感
突き刺すような寒い冬あってのこと
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春は香りとともに
天を突く枝々が寒そうな林を抜ける
間に合った・・見通しのきく広い公園
遠くに満開の蝋梅の花が
名前の通り蝋のような透明感
なかなか辿りつかず
足を止めて一息つけば花の香りが
香りのもとへと急ぎ近寄る
こんな時生き生きとした春を感じて
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小さな春を見つけたけれど・・・
急ぎ足だと気付かぬほどの小ささで
急いでいても数えられるほどの少なさで
健気に咲いていたあわてん坊のセツブンソウ
この暖かさで勘違いのセツブンソウ
ところがところがそれから二日後
当たり前のように降り積もった雪
あの小さな花は?咲きそうだった蕾は?
ガラス窓の向こうの冬にそんなことが気になって
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寂しげな君に
日没が迫り影が増し冷え冷えとし始める
いつもは気難しい威厳のあるアオサギが
高い木々の雑木林の下でぽつんと一羽
遠目にも少し寂しげにも思えて
時々こちらを意識する目が愛らしい
そうか・・君もこんな目をするんだね・・
寂しがり屋なんて似合わない気もするけど
逃げもしない君の横に寄り添いたい気がして・・
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昔のおもちゃ
今だてんやわんや治まらず
お孫ちゃん
おもちゃ箱をひっくり返しては遊び
また持ってきては遊ぶ・・散らかる・・
この散らかして遊ぶ・・を見るのが好きである
したがって・・狭い部屋がさらに狭く・・
部屋の中を狭くしているおもちゃは・・
息子や娘のものとポイントで交換のリカちゃん
子供たちとの遊び方の違いがまた楽し♪
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てんやわんやな日々
新年早々の慌ただしい日々
引っ越しで我が家に来ている息子家族
てんやわんやとはこのことという騒ぎ
遠い昔の引っ越し騒ぎを思い出した
定住予定で安定の日々(家だけは)だったのに
突然断りもなく公団の一室を購入するって!?!
人生何が起こるか分からない(大)事件その一だった
その後は・・私の指では数えられないほど起こって
そうさ・・てんやわんやは大したことない!
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天使の瞳は・・・
冬の野は花を求める欲を忘れさせて
冬の林は緑を抱きしめたい欲を忘れさせて
心は知らず知らずに無になる
そんな真っ白く無になった心に
ふっと現れたジョウビタキ
ジョウビタキもまた無心に枝から枝へ
目の前の大きな生き物が目に入らぬような
ほんの目の前で空を見上げて・・・
天使のような瞳はなにを思っているのかと・・
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ぬき足・・さし足・・・声する方へ
やっと予定のない一日
ここで雑用を済ますべく隣街へ
毎日の忙しさで散歩は駆け足
今日くらいはゆっくりと・・と
深い深呼吸をしながら
耳を済ませゆっくり見まわし・・
シジュウカラ・エナガの声が
葉を落とした林の中で響き渡る
と・・キューンキューンと大きな声が
・・ん?・・犬?・・鳥??
声する方へぬき足さし足
目を凝らし・・いたいた!
逆光でつかめぬ正体
画像を大きくしてみると・・アオゲラ!!!!
それからが大変・・大慌て
定まらぬ焦点で撮ったのがこれ
チョット残念な結果だけど・・・
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