葉の上で咲く

　　　　　　　林の中で新緑にカメラを向けていると




　　　　　　「初夏を取りに来たのですか？」




　　　　　　　とカメラを抱えた方が声をかけてきた




　　　　　　　「花いかだを撮りに来たのです」




　　　　　　　花いかだとはなんですかと興味を持ったようで




　　　　　　　葉の上に花が咲くのですと説明すると撮りに向かった




　　　　　　　その会話より少し前に出会った花いかだ




　　　　　　　珍し物好きにはたまらない２－３ミリの小さな花だった

五月の出来事

　　　　　　　大型連休最終日の昨日




　　　　　　　「お孫ちゃんと遊ぶ」もおしまい




　　　　　　　風邪気味ぽいと言うことで近場井の頭へ




　　　　　　　昼食をとってふと見ると・・ポツポツ発疹が・・えっ




　　　　　　　お腹や背中を見ると・・ポツリポツリ・・大変！




　　　　　　　遊んでいたお嬢ちゃんのママに状況説明




　　　　　　　大慌てで送り届け・・その後休日診療へ




　　　　　　　なんと水疱瘡！！バァバは昨年の帯状疱疹で免疫証明あり
　　　　　　　一週間も休日延期・・お孫ちゃん学校行き方忘れないかな

初対面はスズメバチと？

　　　　　　　珍しい色の花を見つけた




　　　　　　　ファインダーをのぞいていると・・




　　　　　　　が飛び込んできた・・とりあえず押すシャッター




　　　　　　　を見ると・・もしや・・スズメバチ？




　　　　　　　ぴょんと数歩下がる・・飛び去るのを確認




　　　　　　　落ち着いた目で眺め回すと




　　　　　　　札に・・クロロウバイの文字が




　　　　　　　こんな花があったんだ・・と




　　　　　　　スズメバチの恐怖を忘れて初対面を喜んだ

野は初夏に

　　　　　　　何もない・・野に立ち




　　　　　　　一瞬・・無心になる




　　　　　　　遠くから聞こえてくる声




　　　　　　　幼友達が探している・・




　　　　　　　振り返る




　　　　　　　今はもうない




　　　　　　　何もない野など・・




　　　　　　　・・初夏の野・・

晴れのち・・稲光

　　　　　　　ハクウンボク開花情報が目に飛び込んできた




　　　　　　　これだけは逃したくないと・・車を飛ばして




　　　　　　　たどり着くと目の前に広がる白い夢の世界




　　　　　　　撮り始めると・・この見事さは難しい




　　　　　　　ピッカピカの晴天・・一回りしてゆっくり撮ろう




　　　　　　　ところが・・一回り途中雲行きが怪しくなり




　　　　　　　戻ってくる頃には雷が空の上で騒ぎ始める始末




　　　　　　　急いで車に乗れば稲妻が走り・霰れ交じりの大雨
　　　　　　　そうだ・・雨女だったことを思い出した！

シャクナゲの咲く頃に

　　　　　　　シャクナゲの咲く頃になった




　　　　　　　桜の季節が終わり・・白い花の季節に・・




　　　　　　　そこで突然華やかでエレガントな花が




　　　　　　　・・となるけれど・・どこか気が重くなる




　　　　　　　我が家のシャクナゲが咲かなくなって・・どれくらい・・




　　　　　　　長い間・・見事に咲くことなく消えてしまった




　　　　　　　手入れらしい手入れもしてあげられないまま・・




　　　　　　　花は動物と違って知らぬ間にに消えていく




　　　　　　　少しの後ろめたさと咲いていた記憶を残して

ナンジャモンジャというけれど

　　　　　　　ナンジャモンジャの花




　　　　　　　ナンジャモンジャというからには
　　　　　　　普通の花ではいけない




　　　　　　　ところがここのナンジャモンジャ・・
　　　　　　　素直な４枚の花びら




　　　　　　　明日なろう・・明日なろう・・
　　　　　　　明日にはナンジャモンジャになるのだろうか？




　　　　　　　昔見たナンジャモンジャは
　　　　　　　絡み合った花びら・・花びらかどうかもわからず




　　　　　　　かなり衝撃的な出会いだった




　　　　　　　きっと幾種類もあるのだろうと思いながら




　　　　　　　御行儀の良い優等生ナンジャモンジャを眺めていた

五月の空

　　　　　　　木々の花咲く季節に




　　　　　　　一歩間違えるとすべて後手後手に回る




　　　　　　　そうなってはたまらぬと先手先手と行こう




　　　　　　　と思っても・・上手くいくわけがない




　　　　　　　「満開になるだろう確認」だけはしたけれど




　　　　　　　苦笑しながら楽しみは取っておこうと言い聞かせ




　　　　　　　今咲き始めた花と戯れようとしたものの




　　　　　　　白味を帯びた空なんて・・




　　　　　　　などというブツブツは五月の空には似合わない