時は止まって

　　　　　　　木漏れ日はスポットライトのように花々を照らし




　　　　　　　花々はそれに答える様に輝いている




　　　　　　　影とのコントラストが花の色を浮き上がらせて




　　　　　　　見るものは目を離せず見続ける




　　　　　　　幾種もの蝶が順番を待つように




　　　　　　　入れ代わり立ち代りやってくる




　　　　　　　時は止まって別世界




　　　　　　　シャッターを押す手だけが時を知らせる

清々しい時

　　　　　　　秋の愛らしいこんな日に・・




　　　　　　　昼食に入ったお蕎麦屋さんの庭で




　　　　　　　ここで待ち合わせていたつぐみさんを待つ間




　　　　　　　秋の花が咲き乱れる庭で花を写して




　　　　　　　昔懐かしい・・おままごとなど思い出す・・




　　　　　　　アカマンマを大きくしたような赤い花




　　　　　　　トンボが止まったり・・飛び立ったり・・




　　　　　　　ほんの短い時間だったけど




　　　　　　　ふーっとすべてを忘れたような清々しい時

サギのいる風景

　　　　　　　岸辺からサギが飛び立った




　　　　　　　中サギだかダイサギだか・・区別がつかない




　　　　　　　目で追い・・飛び立った場所に目をやると




　　　　　　　サギが二羽佇んでいた




　　　　　　　飛び立ってなお二羽も残っていたことの贅沢




　　　　　　　慌ててシャッターを切り




　　　　　　　じっくり眺める・・二羽は逃げることもなく




　　　　　　　こうした光景に出会えるだけで十分な諏訪の旅！だった

田舎の秋の風景

　　　　　　　都会でもコスモスは見かける




　　　　　　　大抵はお洒落に区画された花壇の花




　　　　　　　それはそれで美しく心慰められるけど




　　　　　　　田舎の風景の中で咲き乱れているコスモスの花は




　　　　　　　華奢ながら逞しさがあって力貰える




　　　　　　　どこにでもある長閑な風景




　　　　　　　小鳥やカラス・・サギたちも飛び交っている




　　　　　　　この風景の中での深呼吸・・いつまでも・・

あの頃から・・

　　　　　　　50年近く前のことだった友人と二人で東北へ




　　　　　　　夜行で秋田に向かったときのこと




　　　　　　　途中で車内放送で最上川の氾濫の知らせが入った




　　　　　　　どのあたりで止まっていたかはわからなかったが




　　　　　　　大したことはなかったのか2時間後には動き出した




　　　　　　　日本には最上川級の川がいくつもある




　　　　　　　あの頃より遥かに密集している川周辺の家々




　　　　　　　戦闘機やトウモロコシなどより　　　　　　　




　　　　　　　災害対策に税金を！と思うのだけど

台風情報の中で

　　　　　　　年々台風の威力は増していく
　　　　　　　我が家では『トランプめ』などと言いながら外を見る
　　　　　　　そんな今日・・本当は同期会に行っていてのに！




　　　　　　　台風情報が出されて一ヵ月後に延期
　　　　　　　皆さん予定調節が始まったようで
　　　　　　　変更できる方は良い・・地方からの方は大変
　　　　　　　更に友人は遠くユーロ圏からやって来ていた




　　　　　　　一ヶ月後再びは無理とのことで（当たり前！）
　　　　　　　急遽4人で集まることになった
　　　　　　　予定を調節して・・時間を聞くと・・
　　　　　　　勝手ににランチだと思っていたのが夕食・・あれれ
　　　　　　　一人なぜか同じように予定を入れ替えていた人が！




　　　　　　　楽しい時間を過ごせて
　　　　　　　三人は一ヵ月後にまたということだけど・・
　　　　　　　ユーロ圏の彼女とは再びはいつになるのか
　　　　　　　あちら風にハグをしてお別れ
　　　　　　　急に寂しくなって・・

高原の白い花は優しく

　　　　　　　　ヤマハハコ・・花を見ているとなるほどと思う




　　　　　　　　ハハコグサとどことなく似ている




　　　　　　　ふと・・どちらが「ハハ」でどちらが「コ」かなど考えて・・




　　　　　　　花の名もなかなか深くて（？）面白い




　　　　　　　なとは勝手な思い込み！




　　　　　　　高原は音もなく静かにくれ始めて




　　　　　　　暮れ色に馴染んでいく枯葉色中で




　　　　　　　白い花は優しく微笑んでいるようだった

ようやく・・彼岸花

　　　　　　　東京での栗の実りが悪いと聞いた




　　　　　　　義理堅い彼岸花も例年より開花が遅く




　　　　　　　それでも開けば見事な赤・・秋を招く




　　　　　　　魅せられた人々は赤い花の周りを取り囲む




　　　　　　　三脚禁止と書いてある此処




　　　　　　　遠慮がちに座り込んでカメラを向ける人々




　　　　　　　その姿に不思議と風情を感じ




　　　　　　　夏の名残りが残る中・・少しほっとして

フワフワと自然の造形

　　　　　　　下界はまだ夏模様




　　　　　　　週間前の高原の秋が懐かしい




　　　　　　　動いて消える鳥撮りを優先したものの




　　　　　　　こんな高原の花の枯れた姿が一番と




　　　　　　　夏の赤紫の花からはちょっと想像できないような




　　　　　　　クルクルとフワフワの自然の造形




　　　　　　　いよいよこの季節になったと




　　　　　　　一足先に高原の秋で

鳥撮りは抜き足差し足

　　　　　　　「ノビタキがいる！」と呼んでいる




　　　　　　　遠すぎてわからない




　　　　　　　抜き足・・逃げた




　　　　　　　こちらが進んだ分だけ逃げる



　　　　　　　　　
　　　　　　　大きくトリミング




　　　　　　　一杭一杭づつ逃げる




　　　　　　　そっと追いかける




　　　　　　　だんだん慣れてきたようで・・




　　　　　　　逃げ足が遅くなる




　　　　　　　こちら調子に乗ってググッとと近づく・・




　　　　　　　最接近！！・・あっ！・・飛び去った・・あ～～あ




　　　　　　　・・と「こっちに来た」の声




　　　　　　　慌てて・・遠くから・・そして・・またね