通夜の席でのことだ。
安らかな表情で横たわるシゲ子の枕元で、憔悴しきった孝道が座っている。その横に孝男が陣取り
「西本さんだよ、福井さんだよ…」
と耳元で告げている。
「うんうん」
と頷きながらも視線はシゲ子に注がれたままだ。 . . . 本文を読む
城内井戸
井郭櫓。
ちの門から備前門に通ずる天守の東側に搦め手口を擁護するように置かれた。
この櫓の内部は東、西、北の三室があり、西室の中央部に井戸を備え、井枠を囲んで流しの設備をつくり、井戸の深さは16.0m、水深1.0mで、つるべを釣っている。
―― ウィキペディアより
そこら中に、火縄銃の窓がありました。
火縄銃の窓
何度目 . . . 本文を読む
シゲ子が夕食時に倒れたと連絡が入った時、真っ先に駆けつけたのはほのかだった。床の中で苦しげな表情を見せるシゲ子に近付いた時、弱々しい声で「ほのかちゃん…」 と呼びかけられたが、思いも掛けぬ反応を見せてその場に立ちすくんだ。 . . . 本文を読む
いよいよお城の中へと進みますよ。
まず小さな門です。
いの門
門をくぐります
それにしても、狭いです。なんででしょうねえ、くくく。
答えは、後ほど。分かった、ですって。
鋭い。でも、他の人には内緒、ということで。
姥が石(うばがいし)
羽柴秀吉が姫山に3層の天守を築いていたとき、城の石垣として使う石集めに苦労していた。
城下で焼き餅を売っていた貧しい老婆がこれを知ると、石臼を秀吉に . . . 本文を読む
孝男の初恋は、相手の父親の転勤で告白すらできない片思いに終わった。
高校の卒業を待たずに、転校してしまった。
成人式後の同窓会において、酒の回った女性陣から声をかけられた。
「鈴木ほのかさん、覚えてる? あなたのことが気になってたみたいよ」 . . . 本文を読む
頼んだわけでもないのに、初雪がこんな大雪になるとは。
「アルミホイールのスタッドレスって、雪道ではどうなんだ?」
素朴な疑問がありましたが、こんな大雪は想定していませんでした。 . . . 本文を読む
名前にしてから、道子には納得が出来ない。
初めに長男と付けたから、第二子は次男でいい、いや、でなければおかしいだろうと、まるで他人事のように言う孝男だった。
ほのかの折には、まさか三(み)女(な)子(こ)と…不安になった道子だったが危惧に終わった。
道子が怖れた名前ではなく、ほのかと名付けてくれた。 . . . 本文を読む
Pお堀 看板 城図1と2 大手門
いきなりのお出迎えです。はい、パチリと。
P 僧兵
さあ、入場です。
先ずは、大手門の内側をしっかりと探検です。
P大手門内側
階段がありますけど、敵が襲ってきたときの見張り台の役目もあるのでしょうかね。
おおっと、お二人の武士が。にこやかに談笑中ですが、お正月のイベントではどんな風なんでしょう。
と思っていたら、今度はほら貝を手にした武士が。
音は出ませんが、雰囲気があります。
しまった! ほら貝に見とれていたら、二人の女武士が通り過ぎちゃいました。
くそお、失敗した。
呼び止めて撮らせてもらおうか…。
でも誰も写真を撮る風でもないし、声も掛けないし。
それにしても、大手門前広場は広い。
それに、たくさんの桜の木が植えてありますよ。
春の桜満開時には、さぞ見事なものでしょう。
P姥が石
姥が石(うばがいし)
羽柴秀吉が姫山に3層の天守を築いていたとき、城の石垣として使う石集めに苦労していた。
城下で焼き餅を売っていた貧しい老婆がこれを知ると、石臼を秀吉に差し出した。
秀吉は老婆の志に大変喜んだ。
この話はたちまち評判となり、人々が競って石を寄進したという。
実際に乾小天守北側の石垣には石臼が見られるが、この石垣は秀吉時代に構築されたものではない。他にも古代の石棺を石垣として使用している。
―― ウィキペディアより
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愚痴をこぼし合う相手には事欠かない。孝男と同様に、他支店でも脱落者はいる。そんな中に、入行当時には気が合わずに口論が絶えなかった江藤が居た。本店での研修時にバッタリと顔を合わせた二人は、互いの愚痴をこぼし合うようになった。 . . . 本文を読む
さあ、いつものようにお勉強です。
昨年の大河ドラマで出てきたから知ってる、ですって?
そう言わずに、聞いて下さいな。
姫路城
姫路城(ひめじじょう)は兵庫県姫路市にある日本の城である。
江戸時代初期に建てられた天守や櫓等の主要建築物が現存し、国宝や重要文化財に指定されている。
また、主郭部を含む中堀の内側は「姫路城跡」として国の特別史跡に指定されている。
また、ユネスコの世界遺産リストにも登 . . . 本文を読む