人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

今日はベートーヴェン「ピアノ協奏曲第5番”皇帝”」初演の日

2011年11月28日 06時34分44秒 | 日記

28日(月).昨日は予定どおり家で休養しました.午前中はベートーヴェンを聴きながらクリームシチューを作りました.野菜を切ったり,炒めたり,煮込んだりする作業は,いつの間にか神経が集中していて時間が経つのを忘れます.料理を作るのはクリエーティブで良いですね

午後は今週のコンサートの予習です.今週聴くのは,ブラームス「交響曲第1番」,同「弦楽六重奏曲第1番」,シューマン「ピアノ協奏曲」,シューベルト「交響曲第3番」,ラヴェル「左手のためのピアノ協奏曲」,ドヴォルザーク「ピアノ五重奏曲」,ストラヴィンスキー「ペトルーシュカ」,モーツアルト「劇場支配人」序曲,フランツ・シュミット「交響曲第2番」,バッハ/シェーンベルク「プレリュードとフーガ」,J.シュトラウスⅡ「オペレッタ:こうもり」ですが,普段あまり聴く機会がないシューベルト「交響曲第3番」(ミシェル・ハラス指揮ブタペスト・フェイローニ管弦楽団),ドヴォルザーク「ピアノ五重奏曲」(ピアノ:ファルナディ,バリリ弦楽四重奏団),ラヴェル「左手のためのピアノ協奏曲」(ピアノ:サンソン・フランソワ,アンドレ・クリュイタンス指揮コンセルヴァトワール管弦楽団)を中心に聴きました 残念ながらフランツ・シュミットの交響曲はCDを持っていないので,ぶっつけ本番で聴くことになります

 

        

 

ところで今日はベートーヴェンの「ピアノ協奏曲第5番」が初演された日です 1808年から翌年にかけて作曲されたこの曲は,ルドルフ大公に献呈され,1811年11月28日(今日からちょうど200年前!)にライプツィヒのゲヴァントハウスで初演されました 独奏者は地元のオルガニスト,ヨハン・フリードリヒ・シュナイダーという人でした

ベートーヴェンの中期,特に1803年からの約6年間は”傑作の森”と呼ばれています.交響曲第3番”英雄”,同第5番”運命”,同第6番”田園”,オペラ「フィデリオ」,ヴァイオリン協奏曲,ヴァイオリン・ソナタ”クロイツェル”,ピアノ・ソナタ「熱情」「ワルトシュタイン」,そしてピアノ協奏曲第4番と第5番等々,数え切れないほどの傑作を残しています

第5番”皇帝”は第1楽章の冒頭を独奏ピアノのカデンツァで開始しています.この手法は第4番の協奏曲の冒頭部分をさらに一歩進めたものです CDは10種類ぐらいもっていますが,ダニエル・バレンボイムのピアノ,オットー・クレンペラー指揮ニュー・フィルハーモニア管弦楽団のCDが,この曲が全ピアノ協奏曲の中の”皇帝”であることを認識させる堂々たる演奏です

それにしても,コンサートのチラシ,とくに外来オーケストラのチラシを見て思うのは,なんでピアノ協奏曲といえばベートーヴェンの「皇帝」で,ヴァイオリン協奏曲といえばメンデルスゾーンの「ホ短調」(いわゆるメン・コン)なのでしょうか 個人的には,両曲とも名曲中の名曲であることを認めたうえで,よほどソリストに魅力がない限り”皇帝”とメン・コンのチケットは買わないようにしています.プロコフィエフやバルトークのピアノ協奏曲やサン=サーンスのヴァイオリン協奏曲など,もっと取り上げても良いのではないかと思います

 

    

 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする