人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

道尾秀介「鬼の足音」を読む~読み始めたら止まらない!

2012年01月07日 08時25分01秒 | 日記

7日(土).昨夕は金曜日にもかかわらず,地下の炭火焼き鳥Oにも串焼きRにも寄らず,まっすぐ家に帰りました.昨日に続いて奇跡です わが社ではインフルエンザの予防接種を受けた2人が風邪で休み,私を含めて接種を受けていない者が元気に出社しています 私が予防接種を受けたのは息子が大学受験を控えた2年前の冬だけです.インフルエンザの予防接種は,流行の種類(香港A型など)によっては効果がないので,最初から「かかったらかかったで休めばいいや」と覚悟を決めています もちろん,外から室内に入ったらうがいと手洗いは必ず実行しています.それだけで,インフルエンザにかかったことはありません.多分,インフルエンザのACに嫌われているのだと思います・・・・・・・・・ACってなんだ?・・・・・・・Bが留守なので「ビールス」です・・・・・・・山田くーん,座布団1枚取っちゃって!レベル低いから・・・・

 

  閑話休題  

 

道尾秀介著「鬼の足音」(角川文庫)を読み終わりました 正確には「足」は恐の冠部分の下に足を書きます.道尾秀介は1975年生まれ,2004年「背の眼」で第5回ホラーサスペンス大賞特別賞を受賞してデビューしました.昨年「月と蟹」で第144回直木賞を受賞したことでおなじみです

この本には「鈴虫」「ケモノ」「よいぎつね」「箱詰めの文学」「冬の鬼」「悪意の顔」の6篇が収録されています.それぞれの物語の中にSという人が重要なカギを握る人物として登場しますが,まったく別人として設定されています.また,”恐怖”や”不吉なこと”の象徴として,すべての作品にカラスが登場します

この「鬼の足音」は,2006年から2008年にかけて「野生時代」誌に連載された作品を収録した「短編集」です.したがって,まだ新人時代の作品といっても差し支えないでしょう にもかかわらず,どれもが非常に優れたサスペンス作品に仕上がっています.読者の心を掴むのがとにかく”うまい”のです.「背の眼」「シャドウ」「ソロモンの犬」「ラットマン」といろいろと彼の作品を読んできましたが,どれもが恐いけれど,読み始めたら止まらなくなる面白さがあります

こういう手法があるのか,と感心したのは「冬の鬼」です.この本のタイトル「鬼の足音」もこの作品からとったものと思われます.日記形式に話が進むのですが,時間を追って物語が進むのではなくて,時間をどんどん遡っていくのです.最初が1月8日になっており,次が1月7日・・・・・そして最後が1月1日になっていて,それまでの話のどんでん返しが待ち受けています

これまで道尾秀介の本を読んで裏切られたことは一度もありません いつの間にか時間を忘れて読んでいる自分に気が付きます.お薦めです

 

            

 

  もう一度,閑話休題  

 

今年もMETライブ・ビューイングを観ます これは最新の米メトロポリタン歌劇場のオペラを映画化したもので,2011-2012シリーズが昨年11月からスタートしています.8日(日)午前10時から新宿ピカデリーでヘンデルの歌劇「ロデリンダ」が上映されるので,同劇場に指定を取りに行きました.休憩2回を含めて4時間以上かかる大作で,ヒロインはメト・オペラの看板ソプラノ歌手ルネ・フレミングです まだ空席がたくさんありました.あまりポピュラーな演目ではないからだと思います.オペラの映画に限らず,席は出来るだけ後方・中央の通路側を取るようにしています.今回はJ列の通路側にしました.このオペラはCDも何も持っていないので,ぶっつけ本番で観ることになりますが,フレミングの美しいソプラノを聴くのが楽しみです

 

                           

 

                    

 

テレビは滅多に観ないのですが,土曜午前7時半からTBSでやっている「サワコの朝」は楽しい番組です 今朝もアイロン掛けをしながら観ました.阿川佐和子がゲストを迎えておしゃべりをするトーク番組です.ゲストの「思い出の曲」などを訊き出して流します.今朝は伊東四郎がゲストでキャンディーズの「年下の男の子」を挙げていました

今日午後3時半から地上波NHK1チャンネルで「ウィーンフィル・ニューイヤーコンサート」の再放送があります.1日に見逃した人はチャンスです 今日はコンサートを2つハシゴしてきます.3時から新宿3丁目で一つ聴いて,溜池山王に移動して6時からもう一つ聴きます

 

 

 

 

 

 

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