人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

アレクシス・ワイセンベルク死去~カラヤンに愛されたピアニスト

2012年01月11日 06時13分56秒 | 日記

11日(水)。昨日の朝日朝刊「死亡欄」にワイセンベルク死去の記事が載っていました

「アレクシス・ワイセンベルクさん(ブルガリア生まれのピアニスト) スイスのルマタン紙によると、8日、スイス南部ルガノで死去、82歳。ラフマニノフやバッハの名手で、名指揮者カラヤンとの共演で知られる巨匠の一人。パーキンソン病を患い、近年は演奏から遠ざかり、スイスで療養生活を送っていた。(ジュネーブ)」

この記事を見て納得した点と意外と感じた点があります 納得したのは「カラヤンとの共演で知られる」という点です.私の頭の中のワイセンベルクの位置づけは,ヴァイオリニストのアンネ・ゾフィー・ムターとともに「カラヤン抜きでは語れない演奏家」です.カラヤンの後押しがなければ現在まで名を残すことはなかったのではないか,と思います

反対に,意外と感じた点は「バッハの名手」という点です ラフマニノフは世の演奏家評に耐えうる演奏だったと記憶していますが,バッハに関してはどうだったのか,”名手”といわれるほどのピアニストだったかどうか,そういった演奏家評はまったく記憶にありません.むしろ,ショパンの方が評価が高かったように思います

たしかワイセンベルクの演奏したLPかCDを持っていたはずだと思い,探してみましたがLPは1枚もありませんでした 1年ほど前にステレオ・アンプを手に入れる交換材料として差し出したLPレコード500枚の中に含まれていたようです その代わり,根性でCDを1枚を捜し出しました.イタリアのARKADIAというレーベルのCDで,ジャケットの解説によると1967年6月14日のライブ録音となっています.ということは,カラヤンに見出される前の演奏ということになります.「ショパン・アルバム」で,ピアノ協奏曲第2番ほかが収録されています

今,追悼のために彼の演奏する「ピアノ協奏曲第2番」を聴いています ライブ録音(私はARKADIAというレーベルは海賊盤ではないかと疑っています)という点で録音状態があまり良くないということもありますが,取り立てて特長もないごく普通の演奏にしか聴こえません いま手元にラフマニノフの協奏曲のLPなりCDなりがあったら,感想も違ってくるのではないかと思いますが,残念です 

今ごろ天国でカラヤンとラフマニノフの協奏曲を演奏しているかもしれません ”ラフマニノフの名手”ワイセンベルクのご冥福をお祈りします

 

        

 

  閑話休題   

コンサート・チケットを2枚買いました ヴァイオリン曲がメインの演奏会です。1枚は1月17日に紀尾井ホールで開かれる南紫音のヴァイオリン・リサイタル。プログラムは①プーランク②ラヴェル③フランクの「ヴァイオリン・ソナタ」です.彼女は2005年ロン=ティボー国際音楽コンクールで第2位を受賞した若手実力家の一人です その翌年だったかに開かれたロン=ティボー受賞記念コンサートで彼女の演奏を聴いて,気になるヴァイオリストの一人になりました

もう1枚は2月11日にNHKホールで開かれるNHK交響楽団の定期演奏会。プログラムは①ドビュッシー「牧神の午後への前奏曲」、②プロコフィエフ「ヴァイオリン協奏曲第1番」、③シューベルト「交響曲第8番”ザ・グレート”」の3曲で、指揮はベルトラン・ド・ビリー,ヴァイオリン独奏はイザベル・ファウストです。これはプロコフィエフのコンチェルトを聴きたい一心でチケットを買いました

両方とも買おうか買うまいか迷っているうちに時間が経ってしまい,買った時にはいい席は残っていませんでした これを反省点として,こらからは”迷ったら買う”ことにします

 

        

コメント
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