人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

有川浩著「県庁おもてなし課」を読む~爽やかな青春小説

2013年05月02日 07時00分14秒 | 日記

2日(木)。昨夕、都内某所の某スナックに、借りていた傘をやっと返しました 小雨が降り始めたので、返す傘をまた借りて帰るのかと懸念しましたが、幸い帰る10時半頃は止んでいたので”悪の連鎖”を断ち切れました そこで一句・・・・・・返す傘、また持ち帰らずに済んだ夜・・・・・・おそまつ

 

  閑話休題  

 

有川浩著「県庁おもてなし課」(角川文庫)を読み終わりました 有川浩(ありかわ・ひろ)は高知県生まれの女流作家です。このブログでは「阪急電車」を紹介しました

実際にある高知県庁の「おもてなし課」を題材にして書いていますが、内容はもちろんフィクションです著者の生まれ故郷の地元紙「高知新聞」をはじめ各地の地方紙で連載され、単行本化にあたり加筆修正が施されました 

県庁に新たに「おもてなし課」が新設されます。若手職員の掛水史貴は地域の振興企画として地元出身の人気作家・吉門喬介に観光特使を依頼します 吉門からは、あれもダメ、これもダメと”お役所仕事”への駄目出しが出ます 掛水は吉門のアドヴァイスを受けて、民間の代表として明神多紀をアシスタントに雇います

かつて県庁で「パンダ誘致論」を展開して結果的に退職に追い込まれた、吉門の血のつながっていない父親・清遠和政を巻き込んで、”お役所仕事”からの脱却を図りながら県の観光業の活性化を目指してもがきます 最初は頼りない存在だった掛水は、清遠・吉門父子、アシスタントの多紀の刺激を受けながら、最後には何とも頼もしい職員に成長します

会話は高知弁で書かれていますが、さほど違和感なく読めます 当ビルに高知新聞東京支社が入居しているので、たまに高知弁に接することがあります。爽やかな後味の残る青春小説と言っておきましょう。なお、この小説は映画化され、5月11日から上映されるとのこと。面白そうです

 

          

コメント
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