人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

石川拓治著「奇跡のリンゴ~”絶対不可能”を覆した農家・木村秋則の記録」を読む

2013年05月22日 07時00分12秒 | 日記

22日(水)。月曜日の夕方、中目黒のメキシコ料理店BINXで、さんざん飲んで食べたことは昨日のブログに書きましたが、お礼を書くのを忘れていました S建設のNさん、ごちそうさまでした また、お願いします。お嬢さんのAさん、息子さんのKさん、どの料理もとても美味しかったです。楽しかったです。また、お願いします

と言う訳で、当日は生ビール2杯、テキーラ1杯、赤ワイン1本半を飲んだ(一人で)せいか、昨日は1日中、頭がモヤモヤしていて絶不調でした 酔いが醒めない状態がずーっと続いている感じでした。「なんだ、いつも通りじゃないか」なんて言わないでください。本人が一番自覚してますから

 

          

 

そういえば、このブログを読んだ人からBINXの場所を教えてほしいという貴重なリクエストをいただきました。下に住所を書いておきます 一度行ったらまた行きたくなるお店です

「メキシカン・ダイニング BINX」

   ランチ:11:30-15:00 ディナー:18:00-24:00

 目黒区上目黒3-8-3 千陽中目黒ビルアネックス2階

 電話:03-3712-8304

   E-Mail  binx.xodas1@gmail.com

東急東横線「中目黒駅」から徒歩3分くらいです。裏通りのちょっと分かりにくいところなので、住所番地を頼りに探してみてください

 

  閑話休題  

 

石川拓治著「奇跡のリンゴ~”絶対不可能”を覆した農家・木村秋則の記録」(幻冬舎文庫)を読み終わりました

NHKの「プロフェッショナル 仕事の流儀」で、りんご農家・木村秋則さんの回が放送されたのは2006年12月7日でした。この放送は異例の大反響を呼び、700通ものメールや手紙がNHKに寄せられたといいます それから、この本の著者であるルポライター石川氏が木村さんの取材を敢行します

これは「農薬も肥料も使わずにたわわなリンゴを実らせる」という、それまでの世間の常識では考えられないことに挑戦し成功した一人の男の物語です 木村さんは8年にも及ぶ試行錯誤の末にやっと無農薬でのリンゴ作りに成功しますが、そこに至るまでの道のりは並大抵のものではありませんでした。生きるか死ぬかの選択だったと言っても過言ではありません

農薬を使わないことで虫が大発生し、葉が病気になって落ちる やることは虫を木から取り除くこと。花の芽が出ない年月が続く。それでも諦めずに”無農薬”に挑む。リンゴの収穫がないから生活が苦しくなる。妻や子供たちを貧乏のどん底に陥れてしまう

とうとう彼は枯れかけていたリンゴの木の1本1本に「枯れないでくれ」と頼んで回ったといいます ただ、人から見られるのが嫌で、隣の畑や道路との境に面しているリンゴの木には声をかけられなかったといいます。(あとで枯れたリンゴの木を調べていて気が付いたそうです。彼が声を掛けなかった列のリンゴが全滅だったということに

彼はとうとう自分さえいなくなれば無農薬にこだわらなくてもよくなるから家族は生き延びられると考え、自殺を思い立ちます 岩木山に登り縄をかけようとしたとき、ある木が光り輝いているのを見ます。それはリンゴではなくドングリの木でしたが、農薬も肥料もないのに緑豊かな葉がついています。それを見て、彼は発見します。土に秘密があることを

それから再び彼の闘いが始まります。あくまでも農薬を使わずに、酢を撒いてカビや細菌に立ち向かいます そして、やっと7つの花が咲き、そのうち2つが実をつけます 最初の収穫はたったの2つでした。しかし、それは驚くほど美味しかったといいます。それから、年々実をつける木が多くなり、評判が評判を呼んで、今では注文に生産が追い付かない状態と言います

この本を読んでいて思ったのは、木村秋則さんの不屈の精神力とともに、どんな貧乏になっても彼を信じて我慢強くついていった奥様と子供たちの強さです 読んでいて涙が出てきました

この本は単なる成功”物語”ではありません。事実の基づいた一人の”信念の男”の生き様です

 

          

コメント
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