人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

篠田正浩監督映画「スパイ・ゾルゲ」を観る~ベートーヴェン「英雄」「皇帝」「田園」,バッハ「無伴奏チェロ組曲第1番」も流れる:新文芸坐

2017年11月08日 07時55分27秒 | 日記

8日(水).わが家に来てから今日で1134日目を迎え,安倍首相と来日中のトランプ米大統領が共同記者会見で「シンゾー」「ドナルド」と呼び合うなど蜜月ぶりを示した一方,トランプ大統領が日本に米国製の防衛装備品の購入を増やすよう要求した というニュースを見て 二人の会話を代弁するモコタロです

 

     

         トランプ大統領「武器を買う約束を守らないと怒鳴るど!」

 

     

                           安倍首相「ああ,シンゾー!」

 

                                        

 

昨日,夕食に「鶏そぼろあんかけ」「生野菜と生ハムのサラダ」「豚汁」を作りました  「鶏~」は初挑戦ですが,簡単なので時間がない時にいいかも

 

     

 

                                           

 

昨日,池袋の新文芸坐で篠田正浩製作・脚本・監督映画「スパイ・ゾルゲ」を観ました   これは2003年 東宝映画(182分)です

 

     

 

1930年代の日本.朝日新聞社の記者・尾崎秀美(本木雅弘)は赴任先の上海でドイツの新聞記者というリヒャルト・ゾルゲ(イアン・グレン)と出会う   やがて日本のドイツ大使館に出入りするようになったゾルゲだったが,その正体はソ連が送り込んだ諜報員だった   日本で再会した尾崎らを協力者にしたゾルゲは日本とドイツ両国の情報をモスクワに送り続けていた

 

     

 

この映画を観て初めて知ったのは,ゾルゲはドイツ人とロシア人を親に持って生まれたということと,単独で諜報活動をしていたのではなく,尾崎を協力者に引き入れたのをはじめ何人かの仲間と協力しながら諜報活動していたということです   その一人は日本人女性と結婚までしています.ドイツと日本の両方から戦局を左右する極秘情報を入手する手腕は,本人に大きな魅力と実力がなければ不可能です.その意味でゾルゲは理想的なスパイだったのだと思います

日本人とドイツ人やロシア人,ドイツ人同士,ロシア人同士との会話はすべて英語で話されていたのは 海外進出を狙った篠田監督の目論見だったのででしょうか

この映画では,冒頭のシーンから最後までクラシック音楽が使われています   採用されているのは,ベートーヴェン「交響曲第3番”英雄”」から第1楽章,第4楽章,同「交響曲第6番”田園”」から第1楽章,同「ピアノ協奏曲第5番”皇帝”」から第1楽章,バッハ「主よ,人の望みの喜びよ」,同「無伴奏チェロ組曲第1番」から「プレリュード」といったドイツの作曲家の曲が選ばれています   このほか,武満徹と池辺晋一郎の曲も流れます   エンドロールの最後に「この作品を武満徹に捧げる」という文字が出てきます.武満徹(1930-1996)はこの作品をはじめ「沈黙」「はなれ瞽女おりん」など篠田正浩監督の代表的な作品の音楽を手掛けてきた関係で,特別の想いがあったのでしょうか

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