14日(火).わが家に来てから今日で1140日目を迎え,トランプ米大統領が12日 ツイッターで,北朝鮮の金正恩・朝鮮労働党委員長について「金正恩氏はなぜ私を『年寄り』と侮辱するのだろうか.私は彼を『チビでデブ』と決して呼ばないのに」とツイートした というニュースを見て感想を述べるモコタロです
「年寄り」よりも「好戦狂」とか「戦争商人」と呼ばれる方を気にすべきじゃね?
昨日,夕食に「牛肉のしぐれ煮」と「豚汁」を作りました 子供たちは「牛肉~」をすき焼きみたいに卵につけて食べていました 「豚汁」に野菜がたっぷり入っているので いつもの生野菜サラダは用意しませんでした
バッハ・コレギウム・ジャパンから「2018-2019シーズン」定期演奏会のチケット5枚が送られてきました 目玉は3月30日のバッハ「マタイ受難曲」で久しぶりにアルトの鈴木大地が出演することです
昨日,神楽坂のギンレイホールで「敬愛なるベートーヴェン」を観ました チケットの整理番号は13番,余裕で良い席を押さえました が,クラシックをテーマとする映画はそれほど人気がないのか,いつもは満席近い会場はせいぜい30人位しか入っていません 図らずも日本全体のクラシック人口の実態を見せつけられたような残念な思いをしました
スクリーンの左手前にはアップライト・ピアノが設置されていますが,誰も弾いていないのにショパンのワルツが流れていました 近づいて見ると,スタニスラフ・ブーニンによる自動ピアノ演奏でした
さて,「敬愛なるベートーヴェン」は,アニエスカ・ホランド監督による2006年イギリス・ハンガリー映画(104分)です
難聴となった晩年のベートーヴェンが若い作曲家志望の学生アンナに写譜をしてもらいながら,交響曲第9番「合唱付き」や弦楽四重奏曲「大フーガ」を誕生させるシーンが描かれます
1824年のウィーン.「第九」の初演を4日後に控え,未だ合唱パートが完成していないベートーヴェン(エド・ハリス)のもとに,作曲家を目指す若き女性アンナ(ダイアン・クルーガー)が写譜師として送り込まれる.女性のコピイストが現れたことに激怒するベートーヴェンだったが,やがて彼女の才能を認め,写譜という仕事を任せるようになる ベートーヴェンの音楽を深く理解するアンナは苦悩するベートーヴェンを力強くサポートしていく そして,ついに迎えた「第九」初演の日,難聴のためタクトを振ることに怯えていたベートーヴェンだったが,アンナに励まされ指揮台に立ち,オケの真ん中で指揮の合図を出す彼女に従い指揮をやり遂げる 残された時間の中で,ベートーヴェンは「大フーガ」を完成させる
この映画では,言うまでもなくベートーヴェンの作品が数多く流れます 映画の冒頭はコピイストのアンナが馬車で瀕死のベートーヴェンの家に向かうシーンですが,バックに流れているのは弦楽四重奏のための「大フーガ」の切羽詰まったメロディーです もともとこの作品は「弦楽四重奏曲第13番変ロ長調作品130」の最終楽章(第6楽章)として書かれたものですが,「晦渋な作品」「曲全体が長く 重い」という批判が相次ぎ,新しい「アレグロ」と差し替えられました この曲は後に独立した「大フーガ変ロ長調作品133」として出版されました.「大フーガ」は何度かこの映画の中で流れます そして,交響曲第9番ニ短調(「第九」)は,第1楽章から第4楽章までが作曲中と初演時のシーンで感動的に流れます この2つの作品がベートーヴェンの晩年を描く重要なテーマ音楽として使われています
それ以外で衝撃的に使われているのが「ピアノ協奏曲第4番ト長調」の第2楽章「アンダンテ・コン・モト」の冒頭部分です ピアノ協奏曲なのに,なぜかピアノが登場する前に音楽が切られてしまいますが,重厚感に溢れた演奏です この映画では「ラズモフスキー第3番」など弦楽四重奏曲が多く使われていますが,一番印象的なのは,ベッドに横たわるベートーヴェンが傍らのアンナに「神に対する感謝の歌」だとして示した「弦楽四重奏曲第15番イ短調作品132」の第3楽章「モルト・アダ―ジョ」です 楽譜の冒頭にはベートーヴェン自身によって「病が癒えた者の神に対する聖なる感謝の歌,リディア旋法による」と書かれています 素朴なコラール風の「感謝の歌」が繰り返されますが,これは天上の音楽です
映画の本筋のことで言うと,「実際の『第九』の初演時にはウムラウフが正指揮者を務め,聴力を失っていたベートーヴェンは各楽章のテンポを指示する役目で指揮台に上がったが,初演は失敗したと思ったベートーヴェンは 耳が聴こえなかったこともあり,聴衆の喝采に気が付かなかった アルト歌手のカロリーネ・ウンガ―がベートーヴェンの手を取って聴衆の方を向かせ,初めて熱狂的な拍手に気が付いた」という逸話が伝えられています
つまり,この映画の脚本家は,「第九の初演時にアルト歌手がベートーヴェンの手を取って聴衆の方に向かせた」というエピソードに着目し,アルト歌手に代えて女性の写譜師を登場させ,オーケストラと合唱団を指揮するベートーヴェンに指示を出す重大な役割を与えたのです
部屋で水を浴びて階下の住人から漏水のクレームを受けるとか,いつも怒鳴り散らしているとか,ベートーヴェンの気性をよく表したエピソードを取り入れて製作していることには共感できますが,やはりストーリー的に無理があります それでもベートーヴェンの名作を映像とともに楽しむことが出来るので満足です
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