13日(月).わが家に来てから今日で1139日目を迎え,東京・上野動物園で6月に生まれたジャイアントパンダの赤ちゃん,シャンシャンが12月19日に公開される見通しになった というニュースを見て感想を述べるモコタロです
ナンだパンダ言っても希少動物だからモテるよね パトカーみたいな色だけど
昨日は「東京・春・音楽祭2018」のチケット先行発売日でした すでに11月5日の先行発売で4月8日の「ローエングリン」は押さえてあるので,主に東京文化会館小ホールで開かれるコンサートを中心に次の8公演を押さえました
①3月21日(水・祝) 午後3時開演 「東京春祭チェンバー・オーケストラ~トップ奏者と煌めく才能が贈る極上のアンサンブル」 ロッシーニ「弦楽のためのソナタ第1番」,モーツアルト「交響曲第13番」,ハイドン「チェロ協奏曲第1番」ほか.
②3月27日(火)午後7時開演 「THE DUET~中村恵理&藤木大地~世界が認めたふたつの声のハーモニー」 モーツアルト,ヘンデル,プッチーニほか.
③3月29日(木)午後7時開演 「名手たちによる室内楽の極」
④4月1日(日)午後3時開演 「副島理沙オーボエ・リサイタル」 モーツアルト「オーボエ協奏曲」ほか.
⑤4月7日(土)午後6時開演 「ブラームスの室内楽Ⅴ~弦楽六重奏」
⑥4月9日(月)午後7時開演 「ウェールズ弦楽四重奏団~宮田大を迎えて」
⑦4月13日(金)午後7時開演 「郷古廉&加藤洋之~ベートーヴェン ヴァイオリン・ソナタ全曲演奏会Ⅱ」
⑧4月15日(日)午後3時開演 「ロッシーニ『スターバト・マーテル~聖母マリアの7つの悲しみ』」 モーツアルト「交響曲第25番」 スカップッチ指揮東京都交響楽団ほか.
以上のうち②④⑥は上野学園石橋メモリアルホール,⑧は東京文化会館大ホールで,その他は東京文化会館小ホールです
昨日,東京文化会館小ホールでクァルテット・エクセルシオの「第33回東京定期演奏会」を聴きました プログラムは①ハイドン「弦楽四重奏曲第41番ト長調」,②ベートーヴェン「弦楽四重奏曲第4番ハ短調」,③シューベルト「弦楽四重奏曲第13番イ短調『ロザムンデ』」です
全自由席です.F列27番,センターブロック右通路側を押さえました.会場は6割程度の入りでしょうか
エクセルシオの面々が登場します.女性陣はデザイン違いのパープルの衣裳で統一しています
1曲目はハイドン「弦楽四重奏曲第41番ト長調」です ハイドンは1781年に,弦楽四重奏曲第37番から第42番までの6曲(作品33ー1~6)を作曲しロシア大公ペトロヴィッチに献呈しました.このことからこの6曲は「ロシア四重奏曲」と呼ばれています ハイドン自身が「まったく新しい特別な方法で作曲した」と述べているように,それまでのメヌエット楽章に代わりスケルツォをおく手法(第41番)などが取り入れられています モーツアルトはこれらの曲に刺激を受け,「ハイドン・セット」と呼ばれる6曲の弦楽四重奏曲(第14番~第19番)を作曲し,ハイドンに献呈しています
この曲は第1楽章「ヴィヴァーチェ・アッサイ」,第2楽章「ラルゴ・エ・カンタービレ」,第3楽章「スケルツォ:アレグロ」,第4楽章「フィナーレ:アレグレット」の4楽章から成ります この曲を聴くのは初めてですが,とくに第2楽章の西野ゆかさんによるカンタービレが心に響きました 第3楽章こそ,ハイドンが開拓したスケルツォ楽章です.4人のアンサンブルは完璧です
2曲目はベートーヴェン「弦楽四重奏曲第4番ハ短調」です 初期の弦楽四重奏曲の中で一番好きな作品です 「ハ短調」は交響曲第5番”運命”と同じ調性で,秘めた情熱とでも言うような力強さを感じさせます 第1楽章「アレグロ・マ・ノン・タント」,第2楽章「アンダンテ・スケルツォ―ソ・クアジ・アレグレット」,第3楽章「メヌエット」,第4楽章「アレグロ」の4楽章から成ります
第1楽章の冒頭は,まさに秘めた情熱の発露でも言うべき力強さと推進力に満ちています 第2楽章では,第2ヴァイオリン⇒ヴィオラ⇒チェロ⇒第1ヴァイオリンへと受け継がれ,今度はその逆に演奏されるフーガが展開しますが,ここは目で見て面白いところです 第3楽章を経て,第4楽章は速めのテンポでハイドン風のジプシー・ロンドが心地よく響きます 全曲を聴き終わって頭に浮かんだ言葉は『名曲』でした
プログラム後半はシューベルト「弦楽四重奏曲第13番イ短調『ロザムンデ』」です この曲はシューベルト(1797-1828)が27歳の時=1824年に作曲されました 「ロザムンデ」という愛称は第2楽章で,彼の作曲した劇音楽『ロザムンデ』第3幕の間奏曲の旋律を主題としていることから付けられたものです 第1楽章「アレグロ・マ・ノン・トロッポ」,第2楽章「アンダンテ」,第3楽章「メヌエット:アレグレット」,第4楽章「アレグロ・モデラート」の4楽章から成ります
同じ主題メロディーが何度も繰り返される 第1楽章と第2楽章を聴くたびに「シューベルトはなんでこんなに悲しい音楽ばかり書くのだろう」と思います そこはかとなく悲しさが漂い,「これだから31歳の若さで天に召されてしまうんだろうな」と思ってしまいます 救いは第4楽章のロンド・フィナーレの明るさです
エクセルシオの演奏を聴くたびに,4人が進化を続けているように感じます とくにベートーヴェンの演奏は,昨年の「サントリーホールチェンバーミュージック・ガーデン」におけるベートーヴェン「弦楽四重奏曲全曲演奏会」の完奏が大きな自信となり,演奏に磨きがかかり 円熟味を帯びてきたのではないかと思います